奈良末期に勧請、南北朝に社殿造営、三社殿、多数の狛犬
[住所]大阪府泉佐野市春日町4-12
[電話]072-464-0235

春日神社(かすがじんじゃ)は、大阪府泉佐野市春日町にある神社。近代社格では村社。「春日さん」と親しまれている。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、奈良時代末期、平安時代直前、第49代光仁天皇の宝亀年間(770年-781年)、坂上刈田麻呂が奈良の春日神社を勧請して、創建したという。

その後、南北朝時代、第98代長慶天皇の天授2年(1376年)、坂上正澄が社殿を造営した。しかし、度々の戦火に遭い、焼失と再建を繰り返した。

豊臣秀吉の根来攻めの時に一旦焼失したが、その後再建され、佐野の総社とされた。明治41年(1908年)、旧佐野町内の29社すべて合祀した。

現在本殿は三殿に別れ、中央が春日神社で5柱を祀る。春日社なので春日四神、つまり、天津児屋根尊・姫大神・武甕槌命斎主命だろうが、他の1柱が分からない。

左は濱出神社(事代主命猿田比古命・建角身神・大山昨命)、右の社殿は、後白河天皇・菅原道真公・豊受姫命応神天皇武速須佐男命などを祀る。

境内社として、赤手拭稲荷神社があり、御祭神は大山祇命倉稲魂命で、明治42年(1909年)5月に、東鳥取村々社八幡神社の境内社を移転したもの。

江戸時代の豪商食野家・唐金家が寄進した燈籠がある。また、毎年7月海の日の夏祭り、いわゆる佐野祭りでは、ふとん太鼓(太鼓台)が勇壮に宮入することで知られている。

狛犬が多数安置されていることでも知られている。境内入口には天保10年(1839年)造のものが、春日神社前、右本殿前にもある。

境内社前には慶応元年(1865年)造のものが、赤手拭稲荷神社前には嘉永2年(1849年)造のもの、一体だけの嘉永7年(1854年)建立のものがある。

【ご利益】
事業成功、出世開運、商売繁盛、交通安全
春日神社 大阪府泉佐野市春日町
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