葛西御厨の地に行徳から遷座した五社大明神、江戸幕府重臣の崇敬
[住所]東京都江戸川区東小岩6-15-15
[電話]03-3657-6168

小岩神社(こいわじんじゃ)は、東京都江戸川区東小岩にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

当社の創祀や創建に関しては不詳。現在地である小岩の地は下総国の国府、現在の市川市国府台付近に程近く、早くから開発が進んでいた。

鎌倉時代にこの一帯を治めていた御家人葛西清重を祖とする同氏によって伊勢の神宮(伊勢神宮)に寄進され、葛西御厨と称された。

以来 崇敬心が篤い下小岩村に、戦国時代の天文5年(1536年)、「五社大明神」「五社明神社」と呼ばれ、広く崇敬されていた当社を下総国行徳より遷座し、小岩の総鎮護とした。

御祭神は通称名の通り5柱で、天照皇大御神住吉大神(表中底筒男命)・天児屋根大神(天光屋根命)・八幡大神・衣通姫大神。神明・住吉・春日・八幡・玉津島、となる。

江戸に幕府が開かれると、4代将軍徳川家綱に仕え、大老職まで務めた酒井雅楽頭や板倉筑後守といった重臣達によって、寛文11年(1671年)、本殿・拝殿が寄進された。

江戸時代後期の天保11年(1840年)9月、当社の摂社の一つが鎮座していた現在地に遷座した。

『新編武蔵風土記稿』中小岩村の条にも「五社明神社」とあり、「当村及び下小岩村の鎮守」で、別当は下小岩の萬福寺だったという。

明治初年(1868年)、現社号に改称し、その後、村社に列した。戦後になり、時代の流れとともに社殿の老朽化が進み、昭和37年(1962年)10月に現社殿が竣工した。

例祭は8月19日で例大祭。町内会神輿宮入りや子供神輿の渡御がある。平成29年(2017年)には、本社神輿完成記念渡御が行われる。

境内社に、稲荷神社・和霊神社・水神社と、小岩富士と呼ばれる小規模な富士塚に、上社として浅間神社、中社として日枝神社、下社として道祖神社がある。

和霊神社は「みたまじんじゃ」と読み、境内石碑には和魂神社ともあるため、愛媛県の和霊神社(われいじんじゃ)とは関係がないか。

【ご利益】
開運招福、交通安全、学業・受験合格、スポーツ・技芸上達(公式HP
小岩神社 東京都江戸川区東小岩
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小岩神社 東京都江戸川区東小岩の御朱印