天火明命の伝承「蟻巣」、十倉五社、子宝・安産、大スギ
[住所]京都府福知山市大江町北有路461
[電話]-
阿良須神社(あらすじんじゃ)は、京都府福知山市大江町北有路にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「阿良須神社(丹後国・加佐郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
創祀年代は不詳。境内丘陵瑞に阿良須神社古墳があり、須恵器などが出土している。町内で唯一の式内社である。
当地は、海人族の祖神である天火明命が飢えてこの地に来た時、この土地の神に助けられ、蟻に導かれて飢えをしのいだという伝承がある。
そのため、この土地の神に蟻道彦大食持命という称号が与えられたという。そこで、この地にある神祠が蟻巣と呼ばれ、転訛して阿良須となったという。
「令二生」として安産の神と伝えられる一方、有路、十倉、来寿森、九日などの地名とも関連して、渡来名ではないかとする見解もある。
御祭神は、神吾田津媛命。別名は木花咲耶媛。古来より安産の神とされ、子宝・安産・女性の守護神として崇敬されている。
中世以降、近世を含めて、当社名を記載した資料は見られない。『大江町風土記2』には、有路には、十倉神社が五つあり、十倉五社と呼ばれ、当社はそのうちの一社だという。
この五社は兄弟であって、一番上が野上、二番目が阿良須、三番目が矢津、四番目が五日市、五番目がニカ村に祀ってあるという。いずれも御祭神は木花咲耶媛。
これは、十倉山の麓に住みついた一族が、だんだん勢力が大きくなり、同じ氏神を分祀して、分かれて住むようになった結果ではないかとされる。
その中で盟主的な立場にあったのが当社だという。ただし、なぜ二番目なのか、野上が元宮で、徐々に分祀したが、ゆくゆく次男が最大になったものか。
当社の鳥居を入った正面に大スギがある。その左側に本殿に登る石段がある。大スギはやや鳥居側に傾いて立っている。主幹下部の枝は枝打ちされている。
この大スギは、幹周5.9メートル、樹高45メートル。市の天然記念物に指定されている。
境内社に、稲荷神社(宇賀魂神)、金比羅神社(大物主神)、若宮神社、請道弘神社、秋葉神社がある。
なお、式内社「阿良須神社」の論社は他に、舞鶴市小倉に当社および式内同名神社がある。
【ご利益】
子宝・安産、女性守護
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阿良須神社(あらすじんじゃ)は、京都府福知山市大江町北有路にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「阿良須神社(丹後国・加佐郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
創祀年代は不詳。境内丘陵瑞に阿良須神社古墳があり、須恵器などが出土している。町内で唯一の式内社である。
当地は、海人族の祖神である天火明命が飢えてこの地に来た時、この土地の神に助けられ、蟻に導かれて飢えをしのいだという伝承がある。
そのため、この土地の神に蟻道彦大食持命という称号が与えられたという。そこで、この地にある神祠が蟻巣と呼ばれ、転訛して阿良須となったという。
「令二生」として安産の神と伝えられる一方、有路、十倉、来寿森、九日などの地名とも関連して、渡来名ではないかとする見解もある。
御祭神は、神吾田津媛命。別名は木花咲耶媛。古来より安産の神とされ、子宝・安産・女性の守護神として崇敬されている。
中世以降、近世を含めて、当社名を記載した資料は見られない。『大江町風土記2』には、有路には、十倉神社が五つあり、十倉五社と呼ばれ、当社はそのうちの一社だという。
この五社は兄弟であって、一番上が野上、二番目が阿良須、三番目が矢津、四番目が五日市、五番目がニカ村に祀ってあるという。いずれも御祭神は木花咲耶媛。
これは、十倉山の麓に住みついた一族が、だんだん勢力が大きくなり、同じ氏神を分祀して、分かれて住むようになった結果ではないかとされる。
その中で盟主的な立場にあったのが当社だという。ただし、なぜ二番目なのか、野上が元宮で、徐々に分祀したが、ゆくゆく次男が最大になったものか。
当社の鳥居を入った正面に大スギがある。その左側に本殿に登る石段がある。大スギはやや鳥居側に傾いて立っている。主幹下部の枝は枝打ちされている。
この大スギは、幹周5.9メートル、樹高45メートル。市の天然記念物に指定されている。
境内社に、稲荷神社(宇賀魂神)、金比羅神社(大物主神)、若宮神社、請道弘神社、秋葉神社がある。
なお、式内社「阿良須神社」の論社は他に、舞鶴市小倉に当社および式内同名神社がある。
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