南詢寺の南隣、四條畷の戦いで楠木正行が本陣、桃山期の旧本殿
[住所]大阪府守口市橋波東之町2-11-18
[電話]06-6992-1706

天乃神社(あまのじんじゃ)は、大阪府守口市橋波東之町にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創祀・創建年代は不詳。奈良時代、橋波集落が開発された頃、創建されたものと考えられ、少なくとも鎌倉時代には信仰を集めていたという。

南北朝時代の正平2年(1347年)11月、いわゆる四條畷の戦いでは、楠木正成の子、楠木正行が本陣を当社に置いたが、その結果、当社殿は焼失した。

江戸時代前期、霊元天皇の寛文10年(1670年)、北野寺務二品親王良尚(竹内門主良尚親王)から菅原道真公の木像を下賜され、あわせて素盞嗚尊誉田別尊が鎮座した。

これが現在の3柱の御祭神で、菅原道真を主祭神とし、天神さまとも呼ばれる。

東山天皇の貞享4年(1687年)8月、牧野越中守より市杵島姫神が下賜され、当社に合祀した。

しかし、江戸時代中期、中御門天皇の正徳2年(1712年)8月、市杵島姫神は現在の橋波西之町に鎮座する市杵島神社に遷座した。

現在、本殿の内部に残る旧本殿は少なくともこの時か、それ以前に再建されたもので、杮葺きの一間社春日造で、向拝に蟇股2個を並べた類例のない形式を持つ。

桃山時代の遺構を含む、重要な建築として知られる。

明治5年(1872年)、村社に列し、大正4年(1915年)8月には神饌幣帛料供進社に指定された。

昭和51年(1976年)5月3日、新社殿が竣工し、正遷宮や諸祭儀が斎行された。本殿の北側に南詢寺の大きい本堂がある。

例祭は10月第2日曜日。夏祭が7月15日にある。5月中旬に開催される市のだんじり祭りでは、太鼓保存会による太鼓の練りが行われる。

境内摂社に、市杵島神社(市杵嶋姫神)、稲荷社(猿田彦命・權大夫大神・八助大神)、祖霊社(天之宇受賣命・楠正行・竹内門主良尚親王・牧野越中守・氏子の祖霊)がある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、厄災除け
天乃神社 大阪府守口市橋波東之町
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天乃神社 大阪府守口市橋波東之町の御朱印