もとは深谷神社、明治期に全村合祀、大正期に楠神社の地に遷座
[住所]大阪府貝塚市木積2273
[電話]072-446-2261

西葛城神社(にしかつらぎじんじゃ)は、大阪府貝塚市木積にある神社。楠神社とも呼ばれる。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

もとは深谷神社と称し、奈良時代の神亀3年(726年)に創建された観音寺の鎮守として祀られたという。御祭神は、大国主命須佐之男命

平安時代の康和4年(1102年)に再建された。戦国時代、当地は根来攻めの近木川の合戦に巻き込まれ、観音寺も焼き討ちに遭った。

明治43年(1910年)には、国の一村一社の令により、旧西葛城村の全神社が合祀され、現社号に改称された。

大正6年(1917年)には、今の国宝である釘無堂がある孝恩寺の地から、現在の元楠神社跡地に移された。楠神社は現在は当社相殿に祀られている。

当地にはもともと楠本神社(楠本稲荷。倉稲魂命)があったが、楠神社は南北朝時代、楠木正成の戦死の後、松浦氏之がこれを追慕して楠明神を奉斎したもの。

現在の当社の拝殿の前に立つ二本の杉の木は、その時からの由緒があるもので、松浦氏之が馬をつないで必ず礼拝したために、「馬つなぎの杉」と呼ばれる。

松浦氏之には子がなかったが、この楠明神に祈願して、ようやく一子を得たという。そのため、古来より、子授けの楠大明神社として崇敬された。

楠神社に関しては、江戸時代前期の寛文13年(1673年)と江戸時代後期の天保7年(1836年)に社殿造営の記録が残る。

当社は、平成23年(2011年)、本殿を修復し、相殿が再造営され、境内の整備が完了した。以上、現在までに下記の神々を祀る。

天照皇大神、大国主命、大巳貴命、須佐之男命、建御雷命八重事代主命布津主命天児屋根命菅原道真公、日本武尊命、幾理姫命(白山比咩命)、品陀別命息長帯姫命、楠木正成公、徳川家康公、火之迦具土命伊邪那岐伊邪那美命少彦名命、福井戸神、大山祇命底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神)、高龗神(高麗神。和泉葛城山の御祭神)。

毎年10月体育の日直前の土・日曜日に行われる市のだんじり祭りで宮入りが行われる一社。

【ご利益】
子宝・安産、学業・受験合格、良縁・縁結び、交通安全(公式HP
西葛城神社 大阪府貝塚市木積
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