桃山期に府中を勧請した赤堤村の産土神、漫画家杉浦幸雄の奉納画
[住所]東京都世田谷区赤堤2-25-2
[電話]03-3321-5396

赤堤六所神社(あかつつみろくしょじんじゃ)は、東京都世田谷区赤堤にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

安土桃山時代の天正12年(1584年)12月、平貞盛の子孫である服部貞殷が府中の六所宮、現在の大國魂神社を勧請し、創建したと伝えられる。

御祭神は、大国魂命大己貴命伊弉冊尊素盞嗚尊瓊々杵尊・布留大神・大宮売命。服部家の祈顧所だったが、一般の尊崇も篤く、赤堤村の産土神となった。

『新編武蔵風土記稿』にも「六所宮」とあり、除地1段4畝15歩、祭礼は9月21日、西福寺が別当だったとある。

江戸時代中期の天明7年(1787年)9月、社殿を再建、明治7年(1874年)には村社に列した。現在の本殿・神楽殿は昭和44年(1969年)に造営されたもの。

例祭は現在、9月23日。前日の22日が宵宮祭。宵宮の夕方から赤堤幼稚園児による浦安の舞が奉納され、その後舞踊、そしてプロによる奉納演芸が行われる。

本宮では11時から例大祭が行われ、昼には町会神輿がやってきて、午後は斉藤大夫里神楽が奉納される。夕方にはやはり園児による浦安の舞の奉納がある。露店も多く出る。

祭礼の2週間後ぐらいの10月初めには、神楽殿で「六所の森コンサート」が行われる。開演は17時からで、篝火がたかれ、演出効果もなかなか。

境内には、手水舎の傍らに安永10年(1781)奉納の水鉢が安置されている。

境内社に、天祖神社・子安神社・御嶽神社・大鳥神社・神明社を祀る合祀殿、松沢稲荷神社(倉稲魂命)、厳島神社(市杵島姫命)がある。

鳥居の傍らには、舞い踊る天宇受売命の御姿が描かれた奉納碑がある。画は赤堤に在住した漫画家の杉浦幸雄(1911年-2004年)が書いたもの。

【ご利益】
家内安全、技芸・スポーツ上達、地域安全
赤堤六所神社 東京都世田谷区赤堤
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赤堤六所神社 東京都世田谷区赤堤の御朱印