火伏せ、子育て稲荷、大山詣での旅人が寄った病気平癒の薬水の井戸
[住所]東京都世田谷区池尻2-34-15
[電話]03-3411-2141

池尻稲荷神社(いけじりいなりじんじゃ)は、東京都世田谷区池尻にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

江戸時代前期の明暦年間(1655年-1657年)、池尻村、池沢村両村の産土神として創建された。御祭神は倉稲魂命・稲荷大明神。

古くから「火伏せの稲荷、子育て稲荷」として住民に信仰され、また大山道(矢倉沢往還)に面しており、江戸からの大山詣での旅人が水を求めて立ち寄ったという。

昭和5年(1930年)、総檜造りで社殿が再建新築された。昭和9年(1934年)、村社に昇格、昭和15年(1940年)に記念碑が建立され、現存する。

昭和37年(1962年)、東京オリンピック開催に伴う国道拡張のため、境内地の一部が買収され、縮小境内地に社務所、町内神輿庫が再建、新築された。

昭和38年(1963年)、鎮座300年再記念整備工事として、社殿の地上げ工事が行われた。昭和59年(1984年)には「大山道と池尻稲荷」としてせたがや百景に選定された。

境内は古木・大木も多く、主なところで、シイ2本、ケヤキ2本、イチョウ11本。

薬水の井戸とも呼ばれる涸れずの井戸がある。現在は少し離れた場所でポンプで汲み上げられている。

例祭は9月第3土・日曜日で、神輿祭り。通常は町内神輿渡御で、隔年にて本社神輿渡御、山車巡行が行われる。

2月3日が節分祭で、2月最初の午の日には初午祭が行われる。3月第2日曜日には稲荷講社大祭がある。

境内社に、白蛇が御神体と伝承される清姫稲荷神社(清姫稲荷大神)、「枯れずの井戸」の神、水の神でやはり蛇を祀るとされる水神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、病気平癒、身体壮健(公式HP
池尻稲荷神社 東京都世田谷区池尻
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池尻稲荷神社 東京都世田谷区池尻の御朱印