往時は近隣75郷の春日社の本社、大正期まで続いた雨乞い
[住所]大阪府高槻市成合北の町1310
[電話]072-681-0220

春日神社(かすがじんじゃ)は、大阪府高槻市成合北の町にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創祀・創建年代は不詳。社伝によれば、岩・日下部の両氏が兵庫浦より御神体を供奉し、高取山の瑞光石に鎮祭したという。

その後、神勅によってこの地に遷座した。当地は、一夜にして忽然と樹木が生じたので不植森という。

往時は、宮寺悉檀寺が奉仕し、成合・安満・古曽部の75郷の春日社の本社として大いに栄えた。

現在でも市内には当社の他、桜ヶ丘南町・杉生・上牧町・東天川・春日町・宮田町・野田に春日神社がある。

当社の御祭神は、天児屋根命経津主命武甕槌命天照大神

しかし、室町時代の応永年間(1394年-1427年)を境に当社は衰退し、成合のみの氏神となった。

戦国時代の元亀年間(1570年-1573年)、高山右近の却火により焼失した。その後金竜寺の僧および氏子により再建された。

明治になり、神社合祀令で磐手杜神社の末社にされたが、明治5年(1872年)には村社に列し、明治42年(1909年)8月、神饌幣帛料供進社に指定された。

明治43年(1910年)8月、中垣外の樫木神社を合祀した。例祭は5月5日。大正9年(1920年)まで、雨乞いの儀式が行われていた。

干魃の時、秘蔵の木彫りの龍、6体の蛇、大蛇の頭を金竜寺の弁天池に浮かべて祈願したもので、当時の祭具一式が現存し、市の有形民俗文化財に指定されている。

境内社に、樫木神社の他、蛭子神社、今宮神社、若宮神社・岩尾神社、藤森神社(素盞鳴命)、山王神社(大山咋神)、大井神社、稲荷大社がある。

また安置堂と呼ばれる阿弥陀堂があり、明応元年(1492年)頃、悉檀寺の持仏を預かったもので、毘沙門天・不動明王・阿弥陀如来・文殊菩薩・阿閦如来・釈迦如来・薬師如来を祀る。

また、本殿前にある狛犬は、行方不明者を引き止める「足止の狛犬」として知られる。

【ご利益】
事業成功、出世開運、開運招福、祈雨・天候
春日神社 大阪府高槻市成合北の町
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