江坂神社、榎坂と寺内の氏神を室町期合祀、4月スサノヲ祭
[住所]大阪府吹田市江坂町3-68-11
[電話]06-6384-8434

素盞嗚尊神社(すさのをのみことじんじゃ)は、大阪府吹田市江坂町にある神社。近代社格では村社。江坂神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

詳しい創祀・創建年代やその由緒は不詳。平安時代末期、榎坂郷を含む垂水西牧は、摂関家から奈良春日社へ寄進され、同社の荘園とっている。

室町時代、垂水の広芝にあった榎坂の氏神の小祠と、寺内の蛇ハギ谷にあった寺内の氏神の小祠を現在地に合祀したのが当社の始まりとされる。

これらを勘案してか、昭和27年(1952年)の「神社明細書」には、元暦元年(1184年)5月創立し、京都八坂神社の御分霊を迎え、嘉吉2年(1442年)に現在地に奉遷したとする。

表参道の鳥居の左柱には江戸時代前期の天和3年(1683年)の銘があり、右柱には「祇園牛頭天王」などとあり、市指定文化財の現本殿はこの頃までに建築されたという。

元禄5年(1692年)の「榎坂村・蔵人村社寺御改帳」には、「摂州豊嶋郡榎坂村牛頭天王社」とあり、元禄16年(1703年)には拝殿の老朽化に伴って改築された。

表参道鳥居の扁額には正徳3年(1713年)、神号「感神院」とある。正徳4年(1714年)には絵馬「酒呑童子図」が奉納されている。

手水舎の井戸石には、享保16年(1731年)の銘があり、寛延元年(1748年)には村民が雨乞い祈願して成就した報恩として本殿御神座前金幣が奉納された。

宝暦11年(1761年)には絵馬「馬上侍図」が、また宝暦14年(1764年)にも金山鶴玉瞭の筆になる絵馬「漢張翼徳図」が奉納され、拝殿に掲げられている。

拝殿前の石造狛犬一対は文化4年(1807年)、参道南端と北端のそれぞれ灯籠一対は文化11年(1814年)、本殿神座前の狛犬一対は天保10年(1839年)のもの。

明治になり、現社号に改称し、神号も感神院から感神宮に変更された。この頃、境内地山中から家形石棺の蓋が出土し、現在も境内に安置されている。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治42年(1909年)6月には神饌幣帛料供進社に指定された。昭和44年(1969年)、社殿を改築した。

現在までに御祭神は、素盞鳴尊。相殿に天照大御神誉田別尊を祀る。境内社に岩本稲荷社(宇迦之御魂神)がある。

例祭は10月15日。昼には太鼓神輿、こども神輿が町内を巡行し、夜には太鼓神輿の境内練り回しがある。14日の宵宮とあわせて多数の出店がある。

5月15日が春季大祭で、春祭り。4月第1日曜日には神賑行事のスサノヲ祭が行われる。1月15日がとんど祭で、厄除け湯立神楽、ぜんざい振舞いなどがある。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、病魔退散(公式HP
素盞嗚尊神社 大阪府吹田市江坂町
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素盞嗚尊神社 大阪府吹田市江坂町の御朱印