江戸後期には鎮座の神明社、境内に大正期遷座の東官守稲荷神社
[住所]東京都大田区萩中1-5-18
[電話]03-3741-0564

萩中神社(はぎなかじんじゃ)は、東京都大田区萩中にある神社。近代社格では村社。現在は羽田神社の兼務神社である。御朱印の有無は不明。

創祀・創建年代は不詳。御祭神は、天照皇大神・豊受姫大神。羽田神社によれば、豊受姫大神は宇迦之御魂神の別名であり、豊受大神と同一神ではないという。

江戸時代後期には神明社と称し、すでに鎮座していた。『新編武蔵風土記稿』にも記載がある。それによれば、「村の乾にあり。此地を神明前と呼ぶ」とある。

伊勢の神宮(伊勢神宮)の系列である神明神社であれば、宇迦之御魂神ではなく、やはり豊受大神の方がふさわしいと思うのだが、詳細は不詳。これは糀谷神社西仲天祖神社にも共通している。

明治になり、村社に列した。大正6年(1917年)、風水害のによる再建の際、萩中町7番地にあった東官守稲荷神社を境内に遷座した。

東官守稲荷神社は、当時、敷地も広く東に向き、海に向かって建てられていた。古くより、「身体安全」のご利益があるとされる稲荷として知られる。

東官守稲荷は、当時この地に住む村人らは半農半漁の生活をしていたので、海における仕事の安全を祈る守護神として、村人たちの信仰を集めていたという。

東官守稲荷は昭和20年(1945年)4月、戦災により焼失したが、町民の努力により再建された。現在は羽田七福いなりめぐりの一社で、東官守稲荷の御朱印は期間中、頂ける。

当社の例祭は8月中旬の日曜日。この祭礼では、神社神輿が宮出しされ、激しい神輿振りをくり返しながら、18町会を巡行し、夕方に宮入する。

7月中旬には盆踊り大会が行われる。4月には桜の花見の名所にもなる。境内でバーベキューを行っている風景も見られるが、不詳。

【ご利益】
開運招福、五穀豊穣・商売繁盛、身体壮健(公式HP
萩中神社 東京都大田区萩中
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