式内論社も中世以降は衰微、5月の例祭には岩滝の獅子神楽の奉納
[住所]京都府与謝郡与謝野町岩滝582
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板列稲荷神社(いたなみいなりじんじゃ)は、京都府与謝郡与謝野町岩滝にある神社。板列神社とも。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「板列神社(丹後国・与謝郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀・創建年代は不詳。御祭神は稲逎売神で、豊受大神の別名だという。式内論社は他に、板列八幡神社がある。また、稲崎神社が参考社とされる。

中世には社運は衰退し、永禄年間(1558年-1569年)には、一色家の祈願所であるという理由で、細川氏により別当寺であった龍泉寺とともに焼き打ちされた。

その後村民がその焼跡に小祠を建て祭事を続けてきたが、江戸時代後半能文政9年(1826年)、再度の罹災でわずかに残っていた古記、社伝などすべて焼失した。

江戸時代までは稲荷社と呼ばれてきた。明治6年(1873年)2月、村社に列し、明治43年(1910年)4月には神饌幣帛料供進社に指定された。

例祭は5月1日。町指定無形民俗文化財「岩滝の獅子神楽」が奉納される。文政年間(1818年-1831年)に伊勢大神楽の一社であった弥作太夫という人が伝承したという。

現在の社殿は明治7年(1874年)に建立されたもの。天保元年(1830年)、大正10年(1921年)、昭和3年(1928年)などの狛犬が安置されている。

一の明神鳥居の前の社号標には「板列神社」とあり、拝殿の扁額には「板列稲荷神社」とある。

境内社に、水無月神社・男山八幡宮・稲荷神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け
板列稲荷神社 京都府与謝郡与謝野町岩滝
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