平安後期の仏像は宝林寺で安置、境内に乳と砥石の神、愛宕信仰も
[住所]京都府亀岡市宮前町神前障子1
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佐々尾神社(ささおじんじゃ)は、京都府亀岡市宮前町神前障子にある神社。御朱印の有無は不明。

創祀・創建年代は不詳。主祭神は天照皇大神で、応神天皇天児屋根命を配祀する。

もとは笹尾という地に鎮座していたが、応仁の乱(1467年-1477年)の兵乱に際して、本殿が荒廃したため、谷ノ奥に遷座した。

さらに、江戸時代中期の正徳5年(1715年)、現在地に本殿が造営されて遷座した。社殿は南向き、平地の神社だが境内には巨木が多く、良い雰囲気の鎮守の森となっている。

当社の境内には、明治初年(1868年)まで、神宮寺として、伝教大師最澄の開山と伝える天台宗の神護山慈眼寺があった。

同寺で祀られていた平安時代後期の木造阿弥陀如来や薬師如来、釈迦如来は現在、当社の東300メートルの地にある曹渓山宝林寺に安置されている。

宝林寺にある石庭の九重石塔とともに、これら仏像は国の重要文化財に指定されている。「宝林寺と佐々尾神社一帯」として亀岡の自然100選の一つ。

例祭は10月17日で、秋季例祭。7月31日に水無月祭があり、3月17日には祈念祭が、11月23日には新穀感謝祭がある。

当社の境内社に、大山祇命社、素盞嗚命社、市杵島姫社、天満社、仁徳天皇社、山王社(軻遇突智神)などがある。

このうち、仁徳天皇社は、「乳の神様」として産後の夫人の崇敬が篤い。

また、大山祇命社は、当地が古くよりの良質の砥石の産地として名高く、多くの砥石山関係者や林業関係者に崇敬されている。

山王社はもとは寺ヶ谷に祀られていたが、府道バイパス工事によって当社境内に遷座した。愛宕の火伏せの神として信仰されている。

【ご利益】
開運招福、厄災除け、出世開運
佐々尾神社 京都府亀岡市宮前町神前障子
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