もと住吉大社の別宮、江戸初期再建、府下最古の能舞台、特殊神事
[住所]大阪府豊中市服部南町2-3-31
[電話]06-6864-0761

服部住吉神社(はっとりすみよしじんじゃ)は、大阪府豊中市服部南町にある神社。法人名は住吉神社のみ。参拝すれば、御朱印を頂ける。

服部天神宮と並んで、服部を代表する神社である。創建年代は不詳。社記によれば、平安時代の仁平2年(1152年)、本殿・鳥居などを再建した、とある。

一説に奈良時代、もとは住吉大社の別宮として建立され、神崎川と猪名川に挟まれた当地付近の本宮の庶務を行っていたと伝わる。

当地一帯は、秦氏の地盤であり、当社建立にも平安遷都に力を尽くした秦氏の影響があったのではないかと指摘される。

御祭神は、底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神と、息長足姫命

安土桃山時代の天正6年(1578年)、織田信長による荒木村重討伐時に兵火により焼失し、江戸時代初期の元和8年(1622年)に再建された。

昭和22年(1947年)にも失火により全焼。仮社殿を経て、昭和36年(1961年)に現社殿が建立された。

この本格再建に当たっては、中之島から大阪城内に遷座されることになった豊國神社の旧社殿を譲り受けた。

境内にある能舞台は明治31年(1898年)の建立で、府下では最古。最初は大阪博物場(現 大阪商工会議所)に建立され、昭和2年(1927年)に大阪天満宮に移築された。

その後、昭和56年(1981年)に当社へ再移築された。現在は国の登録有形文化財。例年8月の薪能をはじめ、年に数回、能や狂言が催される。

例祭は10月15日で、神輿渡御が行われる。7月31日には夏祭があって、太々神楽の奉奏や、模擬店が出る。

かつては、「鍋いただきの神事」があったという。干ばつの年、降雨を祈願する際、その年に村に嫁いできた女が、鍋を頭に戴き、当社に祈願するという。

村の長老で最高齢のものが斎戒沐浴して、箕笠を装い、深夜神燈を滅し、神澱に進み、鍋を蒙り、夜を徹して祈誠したとも。

境内社に、住吉稲荷社・住吉龍神社がある。

【ご利益】
交通安全、旅行安全、地域安全、祈雨・天候
服部住吉神社 大阪府豊中市服部南町
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