江戸中期の勧請、富士浅間とも藤浅間とも、空襲免れ火防のご利益
[住所]東京都大田区大森西2-2-7
[電話]03-3761-3397

大森浅間神社(おおもりせんげんじんじゃ)は、東京都大田区大森西にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸時代、関東を中心に富士信仰が発展・流行、その中期の享保年間(1716年-1736年)に、東海道の要衝だった大森にも富士山本宮浅間大社が勧請・奉斎された。

これが当社の起源である。御祭神は木花咲耶姫命。旧大森村のうち澤田(沢田)の鎮守として崇敬された。

『新編武蔵風土記稿』東大森村・西大森村・北大森村の条にも「富士浅間社」と記載されている。

藤浅間とも呼ばれたとされ、当時境内に藤の大樹があり、陽春4月の頃には藤の花が盛りとなり、附近の名物として知られた。

この藤樹は明治初年(1868年)頃まで残存し、さらにスギの巨木もあって、往時の境内は齢300年の老樹が繁茂していたと伝わる。

明治維新後は村社に列し、大正7年(1918年)4月、区画整理のため、現平和島駅の西側北6丁目に遷座し、さらに道路拡張などのため、昭和15年(1940年)に現在地に遷座した。

もともと安産・子育ての守護神とされてきたが、第二次世界大戦における空襲被害を免れ、火防のご利益もあるとされた。また、縁結びの神としても知られている。

例祭は6月第1土・日曜日で例大祭。隔年に行われる本祭では土曜日に宵宮、日曜日が本祭で、台座2尺5寸の大神輿が宮出しされる。陰の年は中神輿が出御する。

境内末社に稲荷神社(倉稲魂命)があり、2月初午の日に初午祭が斎行される。浅間幼稚園が併設されている。

なお、大田区中馬込2-1-21に鎮座する馬込浅間神社を兼務している。

【ご利益】
子宝・安産、子育て、火防、縁結び(公式HP
大森浅間神社 東京都大田区大森西
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