光明寺の南、観音寺と一体、女人安産・子孫繁栄の守護神で水の神
[住所]京都府長岡京市粟生清水谷27
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子守勝手神社(こもりかってじんじゃ)は、京都府長岡京市粟生清水谷にある神社。現在は向日神社の兼務神社であり、御朱印も向日神社で頂ける。

報国山念仏三昧院光明寺の南、粟生山観音寺と並列する形で鎮座する。当社は観音寺とは一体であり、往時は観音寺が当社の別当を務めたという。

観音寺は奈良時代の創建で、文献の初出は南北朝時代の暦応3年(1340年)。洛西観音霊場第八番札所として知られる。

江戸時代後期の『都名所図会』にも観音寺の絵が描かれている。永く無住になっているため、観音寺の本尊である十一面千手観音は、光明寺観音堂で祀られているという。

当社の創祀・創建年代は不詳。子守社と勝手社からなる。社頭案内では『延喜式』によれば、とあるが、『延喜式』に当社のことが記載されているかどうかは不詳。

ともかく、子守社は、農業に大切な用水をつかさどる水分神を、勝手社は、国土を開き、国家を守り、悪魔を降伏せしめる天忍穂耳尊大山祇命などを祀るという。

吉野には、勝手神社が存在する。また、吉野水分神社もあり、関連が考えられている。

偏額には子守勝手大明神とある。神社の縁起によれば、女人安産、子孫繁栄の守護神。また地元では、水の神様として親しまれている。

例祭は10月21日。7月29日には夏越のお祓いが、9月1日には町祈祷祭がある。なお、当社は1月に行われる近隣21社からなる乙訓鎮座神社巡りの一社である。

隣接する観音寺とともに粟生地区の「十人衆」と呼ばれる長老の奉仕により維持・管理されているという。

【ご利益】
女性守護、一族・子孫繁栄、子宝・安産・子育て
子守勝手神社 京都府長岡京市粟生清水谷
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子守勝手神社 京都府長岡京市粟生清水谷の御朱印