南北朝期に稲荷山に創建、5月の青梅大祭では12台の山車
[住所]東京都青梅市住江町12
[電話]0428-22-2747

住吉神社(すみよしじんじゃ)は、東京都青梅市住江町にある神社。青梅住吉神社とも。青梅駅からほど近くに鎮座。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

南北朝時代の応安2年(1369年)、延命寺の開山季竜が同寺創建にあたり、寺背の稲荷山に、故郷摂津国住吉大社の神を勧請したことに始まる。

御祭神は上筒之男命中筒之男命底筒之男命住吉三神神功皇后

社地は市の中心、一堆の離れ山で、往古稲荷山と称していたが、戦国時代の永正10年(1513年)、三田弾正氏宗、政定父子が拝殿を再築、種々の神宝を奉納。

この際、青梅村総鎮守と定められ、3月28日を祭日とした。明治5年(1872年)、太陽暦採用により4月28日となり、毎年5月2日・3日の青梅大祭につながる。

江戸時代初期の慶長18年(1613年)、拝殿が雷火で焼失、社宝・社記が烏有に帰した。しかし、本殿は千木、梁などわずかに焦損したのみで、その災を免れた。

江戸時代中期の正徳6年(1716年)、社殿が造営され、後期の文政7年(1824年)、幣・拝殿が現在の広壮な建物に再建された。

この時の資金は村内はもとより、近郷のみならず、青梅縞の取引先、江戸方面の豪商たちからも寄せられたことが当社所蔵『住吉宮拝殿勧化帳』に記載されている。

『新編武蔵風土記稿』青梅村に、「住吉明神社」とあり、「社地除、一段三畝廿七歩、小名笹門にあり、本社六尺四方、彩色の彫刻あり」などとある。

もともと住吉大明神などとも呼ばれていたが、明治3年(1870年)、現社号に改称した。明治6年(1873年)、村社に列し、明治12年(1879年)には郷社に列格した。

拝殿天井の小林天淵の筆、雲竜図は市の有形文化財に指定されている。本殿は安土桃山時代の建造と推定されている。

平成2年(1990年)に幣・拝殿の修復、続いて参集殿の造営が行われ、平成6年(1994年)4月19日竣工した。境内は1608.92坪あり、市の史跡に指定されている。

境内には、稲荷神社、八坂神社、大鳥神社をはじめ、櫛笥大納言隆望卿女歌碑、小林天淵筆塚碑、根岸典則碑などがあり、青梅宿の町人文化の高さを今も伝えている。

毎年5月2日・3日の青梅大祭は、幕末にはすでに行われており、4月28日に当社で神事を行った後、この両日に山車が曳かれる。現在までに市内最大の祭典。

計12の山車が曳かれ、山車同士または山車が練り歩く途中に居囃子がいる場所で鉢合わせになると、「競り合い」が行われる。

各々の山車には手古舞役の厚化粧の少年少女が3-10名ほど出る。手古舞以外の少年少女は化粧しない。

街道の両側には多くの露店が立ち並び、大勢の人で賑わう。例年、多摩ケーブルネットワークで中継される。住吉神社青梅大祭、青梅祭り、住吉祭礼などとも。

【ご利益】
交通安全、旅行安全、安産、地域安全
住吉神社 東京都青梅市住江町
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