室町期には存在した牛頭天王社・祇園社、伊勢斎宮ゆかりか
[住所]大阪府大阪市北区大淀南3-3-25
[電話]06-6451-5810

素盞烏尊神社(すさのおのみことじんじゃ)は、大阪府大阪市北区大淀南にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

通称は八坂神社、あるいは浦江八坂神社。愛称は「浦江の八坂さん」。素戔嗚尊奉祀神社「全国清々会」にも加盟している。

創祀・創建年代は不詳。浦江村(現 鷺洲及び大淀の一部)の鎮守として、足利時代、つまり室町時代(1336年-1573年)には存在していたという。

御祭神は素盞烏尊。以前までは牛頭天王社とも、祇園社とも称されたが、明治5年(1872年)、現社名に改め、村社に列した。

明治41年(1908年)12月12日、西里中の八幡神社、江川の野々宮、宮の前の斎宮社を合祀し、明治42年(1909年)6月には神饌幣帛料供進社に指定された。

明治45年(1912年)7月25日には東殿の和邇社を合祀した。しかし、昭和20年(1945年)、大阪大空襲で焼失。昭和52年(1977年)4月16日になって再建された。

例祭は、10月18日で秋祭。7月18日には夏祭があり、神楽や子供だんじりが奉納され、境内には出店もあり賑わう。1月15日には左義長神事があって、未明より、大とんどが行われる。

戦前まで、宮座によって1月10日夜半に、御節会(おせちえ)という神事が行われた。女人禁制・熟饌(じゅくいせん)という特筆すべき行事だが、中断している。

境内社に、王仁社(王仁臣)、八幡社(応神天皇)、斎宮社(飯豊受皇女神)、野々宮社(飯豊受皇大神)がある。

王仁社に関し、当社には百済からこの浦江の地にたどり着いたと伝わり、『摂津名所図会』では「犬江殿古蹟(おほえどのこせき)難波旧図、田蓑島にあり」としている。

また、「この所斎宮女御御楔の地、今大仁村の北端に古松一株あり。その下に石造の宮の屋根なるもの見ゆる。余は土中に埋もれたり。これ、祓除の地の古称なるか。」とも。

また、『摂津名所図会大成』では「大古墳」とある。以前までは一本松大明神・正一位稲荷大明神・王仁大明神と呼ばれ、王仁の墓との伝承がある。

王仁は当社境内に移されたが、一本松稲荷は大淀中の八阪神社に移され、跡地には何も残っていないという。

斎宮社や野々宮社について、いつの時代かは不明だが、この浦江の地が、内親王が伊勢の神宮(伊勢神宮)の斉宮に定まった際に御祓をする地だったと推察されている。

【ご利益】
病気平癒、縁結び、厄除け、旅行安全(公式HP
素盞烏尊神社 大阪府大阪市北区大淀南
【関連記事】
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
素盞烏尊神社 大阪府大阪市北区大淀南の御朱印