もとは八幡神社、天正年間の勧請か、1月に十三戎祭、枕太鼓・獅子舞
[住所]大阪府大阪市淀川区十三東2-6-39
[電話]06-6301-5724

神津神社(かみつじんじゃ)は、大阪府大阪市淀川区十三東にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

もとは八幡神社と称し、中津川・神崎川の氾濫で旧記録流失したため、創祀・創建年代は不詳。旧地名小島から小島八幡と呼ばれた。

昭和4年(1929年)の社殿改築時に見つかった、江戸時代中期の宝永7年(1710年)銘の棟札には、安土桃山時代の天正年間(1573年-1592年)勧請とある。

八幡神社は明治5年(1872年)、村社に列した。明治42年(1909年)、下記の各社を合祀した。

野中の野々宮神社、新在家の東宮稲荷神社、西宮稲荷神社、堀上の稲荷神社、今里の八幡神社、木川の村社産土神社、天満神社、堀の稲荷神社。

明治44年(1911年)、小島の猿田彦神社を合祀して、現社名に改称、明治44年(1911年)には神饌幣帛料供進社に指定された。昭和47年(1972年)、社殿を再建した。

神津は、神崎川の「神」と中津川の「津」よりとったもので、北に神崎川、南に中津川の両河川に挟まれた地域を指す。

御祭神は、応神天皇神功皇后底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神)、宇賀御魂神菅原道真公、少彦名神猿田彦神。これを神津神社大神と総称する。

例祭は10月23日。宵宮の22日を含めて秋祭。7月22日・23日には夏祭があり、枕太鼓と子供神輿が出る。5月第3土・日曜日には春祭がある。

昭和30年(1955年)頃までは、当社の祭日は6月、9月の晦日で、つごもり祭として賑やかだったという。

また、八幡社当時より宮講と称して、小島村の旧家が集まって宮講の田地よりとった米をもって酒及び飯を用意した。

さらに、いわしの大きなものを買い求めて料理をつくり、床の間に八幡大神の軸をかけ、祭を楽しむ風習があったという。

境内社に、昭和31年(1956年)に今宮戎神社より勧請した十三戎神社、六所神社(天照皇大神天児屋神・姫大神・武甕槌神経津主神事代主神)、福永稲荷神社(宇気持神社。福永稲荷大神、つまり宇気持神)、山之稲荷神社、祖霊社がある。

1月には十三戎神社において、十日戎である十三戎祭(とみえびすまつり)が行われる。福笹の授与や各種イベントがある。十三戎は地名の十三(じゅうそう)と異なる読みをする。

平成8年(1996年)には獅子舞が復活し、秋祭や十三戎祭で奉納されている。1月15日にはとんどが、2月3日の節分祭には豆まきがある。

毎月13日には、様々なお店が出る「十三市」(じゅうそういち)が開かれている。8月と11月は、13日が土・日曜日の場合休み。

境内には吉向窯がある。昭和59年(1984年)の第3回十三文化祭で十三小学校校庭に再現したものを、当社に移築したもの。

伊予大洲藩出身の戸田治兵衛が京に出て陶作りを学び、江戸時代後期の文化年間(1804年-1818年)、大阪十三村に窯をもうけたのが吉向窯の発祥とされる。

【ご利益】
厄災除け、勝運、身体壮健、産業振興、学業・受験合格(公式HP
神津神社 大阪府大阪市淀川区十三東
【関連記事】
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
神津神社 大阪府大阪市淀川区十三東の御朱印