氷川神社（ひかわじんじゃ）は、東京都豊島区高田にある神社。高田総鎮守で、高田氷川神社とも。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

平安時代前期の貞観年間（859年-877年）、大宮氷川神社の御分霊を勧請して創建された。御祭神は、素盞嗚尊・奇稲田姫命・大巳貴命。

平安時代初期の貴族で六歌仙の一人、在原業平も参拝したと伝えられ、山吹の里氷川宮と呼ばれた。

鎌倉時代以降、武家の崇敬が篤く、江戸時代に入るとこれに加え商家・職人・農民らにも幅広く信仰された。

『江戸名所図会』などによれば、氷川大明神と称され、豊島区高田・雑司ヶ谷・目白・文京区目白台の旧下高田村の総鎮守だったという。

また、主祭神が素盞嗚尊であることから、俗に「男体の宮」ともいわれ、奇稲田姫命を主祭神とする旧落合村の下落合氷川神社の「女体の宮」と合わせ、「夫婦の宮」と呼ばれた。

明治2年（1869年）、現社号に改称し、明治5年（1872年）11月8日には村社に列した。

第二次世界大戦中の昭和20年（1945年）4月13日の空襲により、社殿はじめ、境内施設と宝物の大半が灰燼に帰した。

昭和29年（1954年）に現社殿が再建された。例祭は9月10日、現在はその前後どちらかの土・日曜日で例大祭。神輿渡御　神楽奉奏がある。

毎年正月に、弓矢で的を射って災難除けを祈願する「御奉射祭（おびしゃさい）」が江戸時代より行われ、現在は成人の日に執行している。

境内社に、高田姫稲荷神社（豊受大神）・神明神社（天照大御神）・道祖神社（猿田彦命）がある。

高田姫稲荷神社には、岩本神社（在原業平朝臣）、六所神社（伊弉諾尊・伊弉冉尊・天照大神・月夜見尊・蛭児尊・素盞嗚尊）、山祇神社（大山祇命）、藤森神社（舎人親王）も合祀されている。

鳥居は江戸時代中期の寛政2年（1790年）に鳥羽藩主稲垣対馬守が寄進したもの。境内に入ってすぐ右手に置かれている狛犬は、江戸時代後期の文化4年（1807年）奉納。

また、参道の石燈籠は明治11年（1878年）に奉納されたもので、手水舎脇の玉垣も含め、区の登録文化財になっている。

御朱印は、当社そのものの他、境内社である高田姫稲荷神社のものと、兼務している目白豊坂稲荷神社のものが用意されている。

【ご利益】
厄災除け、武運長久・勝運、家内安全、良縁、病気平癒（公式HP）

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