室町期には3ヶ村の氏神、大坂冬の陣の伝承残る大イチョウ
[住所]大阪府大阪市城東区中浜2-3-15
[電話]06-6961-0481

白山神社(しらやまじんじゃ)は、大阪府大阪市城東区中浜にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創祀・創建年代は不詳。御祭神は菊理媛神。室町時代の応永年間(1394年-1428年)までには、中浜・鴫野・森の諸村の氏神として崇敬されていた。

安土桃山時代の天正4年(1576年)、織田信長が石山本願寺を攻撃した時、社殿が焼失。江戸時代初期の慶長8年(1603年)、豊臣秀頼により再建された。

慶長19年(1614年)、大坂冬の陣に際し、社前の馬場は本多出雲守忠朝の陣所になった。その兵火により再度焼失した。

元和3年(1617年)には大坂城在番城代内藤紀伊守が再建した。その後何度かの改築・修理が行われた。近世を通じて、白山権現と呼ばれた。

江戸時代中期の宝暦5年(1755年)、鵲森宮の神主が中浜村(白山権現)と鴫野村(八劔明神)両村を相手取った訴訟を起こした。

両村とも森宮を氏神としてきたのに、それぞれ勝手に祠を建てて氏神と称し、森宮との氏神・氏子関係の離脱をもくろんでおり、不法だ、としたため。

これに対して森村・鴫野村・中浜村の3ヶ村ともに、本来は白山権現の氏子だったと主張。裁判は江戸にまで持ち込まれ紛糾したが、鵲森宮側の敗訴になったという。

明治5年(1872年)、村社に列し、続いて権現号を廃し、現社号になった。明治18年(1885年)に洪水の被害に遭った。

境内にはイチョウの巨木がある。幹周5メートル、樹高23メートル。市内最大のイチョウで、府の天然記念物に指定されている。

樹齢は不明だが、大坂冬の陣では、本多忠朝側の軍勢が、この木に登り、戦況を見定めたと伝わっている。

例祭は10月17日で秋祭。7月16日前後の日曜日には夏祭があり、だんじりの曳行がある。1月15日には左義長祭・どんど祭がある。

境内社に、光徳稲荷神社(宇賀御魂大神)、神明社(天照皇大神春日大神八幡大神・熊野大神・八剱大神・龍田大神大己貴大神八意思兼大神少彦名大神管原大神)などがある。

【ご利益】
夫婦和合、家内安全、仲を取り持つ神、和の神、歯痛封じ
白山神社 大阪府大阪市城東区中浜
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白山神社 大阪府大阪市城東区中浜の御朱印