成務朝に天下り石に降臨、伊和神社の妃神で安産の神、龍蛇の住む川
迩志神社 兵庫県宍粟市波賀町皆木196
[住所]兵庫県宍粟市波賀町皆木196
[電話]0790-75-2157

迩志神社(にしじんじゃ、邇志神社)は、兵庫県宍粟市波賀町皆木にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 宍粟郡「迩志神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

第13代成務天皇14年11月14日の勧請と伝わる。御祭神は、伊弉諾命伊弉册命須佐之男命

一説に、近辺の垣ヶ原(皆木中道380)という所に、平らな大きな岩があり、その岩の上に天下ったと伝わる。天下り石と呼ばれて現存する。

いつの頃からか、一ノ宮大明神と呼ばれた播磨国一宮の伊和大神の眷属神、特に御妃神ニ座と考えられた。

現在までに当社は三座であり、男神二座、女神一座であって、上述の二座が何を指すのかは不明。

西谷迩志明神とも、若螺姫とも呼ばれた。御祭神の中で、伊弉册命のイメージが強かったのか、古来より、安産の神として崇敬を集めた。

社前を流れる引原川だろうか、その宮淵の水底が道路(若桜街道)を隔てて、当社の下に入り、その深さはそこが知れぬほどだったという。

土地の人は、そこには明神の使いの龍蛇が住んでいる、あるいは住んでいるのは一ノ宮大明神の使いともされ、恐れたという。

近世になると、若螺明神とも呼ばれ、江戸時代中期の宝永8年(1711年)、社殿再建の記録が残る。明和2年(1765年)、正親町大納言実連が白幣を奉納した。

明治7年(1874年)、村社に列した。例祭は10月14日。境内社に、山ノ口社と五社がある。

社殿前の広場には土俵があり、社殿の右手には、水沢龍売大神・水分大神・産土大神の石碑がある。

【ご利益】
子宝・安産、良縁・縁結び、厄災除け
迩志神社 兵庫県宍粟市波賀町皆木
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