下照比売命が降臨、橘諸兄が遷座、江戸前期の本殿、小町の墓と蛙
[住所]京都府綴喜郡井手町井手東垣内63
[電話]0774-82-2401

玉津岡神社(たまつおか じんじゃ)は、京都府綴喜郡井手町井手東垣内にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第29代欽明天皇元年(540年)、下照比売命が兎手玉津岡に降臨し、それを祀ったのが起源だという。

なお、南側の当社に対して、この山の北側に鎮座する高神社にも似たような降臨草創譚が伝わっている。

奈良時代の天平3年(731年)、橘諸兄が下津磐根に遷座、鎌倉時代の文応元年(1260年)に現在地に遷座したという。

古くは椋本天神とも、椋本神社・八王子社などと呼ばれた。

本殿は江戸時代前期の貞享4年(1687年)の造営で、府登録文化財。鎮守の森は文化財環境保全地区に指定されている。

明治11年(1878年)10月5日、八王子社・春日社・田中社・八坂社・天神社の5社を合祭。明治12年(1879年)5月27日に村社に列した。

明治14年(1881年)7月8日、現社号に改称、明治15年(1882年)4月24日には郷社に昇格した。明治23年(1890年)4月14日、有王天満宮を合祀した。

現在までに、下照比売命を主祭神とし、その兄である味耜高彦根命を配祀。天児屋根命少彦名命素盞嗚男命菅原道真を合祀する。

例祭は10月15日・16日。境内社に、橘諸兄を祀る橘神社などがある。

参道の途中に小野小町の墓がある。土壇上に四角の石が4個積み上げられ、これを小町塚と称している。

小町の歌に下記があり、『山城名勝志』には、「或書云、冷泉家記云、小野小町六十九歳於井手寺死」などとある。
色も香も なつかしきかな 蛙鳴く 井手のわたりの 山吹の花
当地はカエルにちなむ和歌が他にもあり、当社の手水舎もカエル。本殿にもカエルの彫刻が彫られている。

隣接する地蔵禅院には、府の天然記念物で、名木10選にも選ばれているしだれ桜がある。

【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産、美容・美顔
玉津岡神社 京都府綴喜郡井手町井手東垣内
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玉津岡神社 京都府綴喜郡井手町井手東垣内の御朱印