空海が勧請、医道の祖神、義経と弁慶、最古の宝船図
[住所]京都府京都市下京区松原通西洞院西入天神前351
[電話]075-351-7021

五條天神社(ごじょうてんじんしゃ、五条天神社)は、京都府京都市下京区天神前町にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、創建は平安時代初期の延暦13年(794年)、平安京遷都の折、弘法大師空海が勧請したとされる。

病気退散のため、社前に靭(ゆき)を掲げて祈願し、室町時代以降は疫神、医道の祖神とされた。今は日本医薬総鎮守とも呼ばれる大阪市の少彦名神社も当社を勧請した。

また伝教・弘法の両大師も唐への出発前、当社において無事帰国を祈願した。

『義経記』では、一条堀川に住む陰陽師の鬼一法眼の謀略で、源義経が北白川の印地大将・湛海と闘う場として当社が設定されている。

また、武蔵坊弁慶の出生や義経・弁慶の出会いに深く関わる神社として登場する。

『祇園社記』によれば、久寿年間(1154年-1156年)などの一時期には、祇園社(現 八坂神社)の末社であったとされている。

当初は「天使の宮」「天使社」と称したが、鎌倉時代初期、後鳥羽上皇の時代(1198年-1239年)に五條天神宮に改称した。現在も「天使の宮」が通称。

その後、大永8年(1528年)・天明8年(1788年)・元治元年(1864年)の大火に類焼するも、その都度復興している。

現在までに御祭神は少彦名命大巳貴命天照皇大神を配祀する。例祭は5月10日。厄祓けに訪れる参詣者が多い。

2月3日には節分祭があり、宝船図が授与される。この古図は日本最古のものとされ、船に稲穂を一束乗せただけの簡素な図案が描かれており、厄除け・病除けのご利益がある。

境内社に、筑紫天満宮・福部神社・金刀比良神社・大国主神社・白太夫神社・稲荷神社・猿田彦神社・辨財天社がある。

【ご利益】
病気平癒、病魔退散、厄災除け、開運招福
五條天神社 京都府京都市下京区天神前町
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