もとは道真、後に少彦名命が主神の天神社、眼鏡レンズ発祥
[住所]大阪府大阪市生野区田島3-5-34
[電話]06-6758-0290

田島神社(たしまじんじゃ/たじまじんじゃ)は、大阪府大阪市生野区田島にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

創祀・創建年代は不詳。古い記録は洪水などで紛失したという。江戸時代前期の貞享元年(1684年)銘のある石灯籠がある。

社宝の後陽成天皇御宸筆の軸や神額などによれば、その頃、菅原大神を主神とし、事代主命八幡大神を相殿として、天満宮と呼ばれていたという。

江戸時代中期から後期の寛政4年(1792年)には、少彦名命を主神として、天神社と呼ばれ、現在に至る。

もとは少彦名命が主神で、その後に菅原道真が主神となった天神社、というのは全国に多くの例があるが、逆のケースは珍しい。

明治42年(1909年)、現社号に改称した。この頃までは、裏山に千数百年を経た古松、数百年の老杉が繁茂し、昼なお暗く、狐や狸が棲息したという。

なお、社号の読みは清音で読むのが正しいとされるが、大阪市などでは濁音表記を採用している。

平成2年(1989年)に御大典記念として本殿を改築し、石鳥居や銅製御神牛「天神さまの牛」が新設された。

例祭は10月15日・16日。7月に夏祭りがあり、だんじりの曳行がある。

神宝の一つに 「烏の餅杵」という三本の細い黒木の杵がある。秋祭の前々日、宮座中から集めた糯米を年番の年行司宅にてこの杵でつく。

それを鳥の餅と称して神前に供するのを古例とした。大正13年(1924年)、宮座の廃絶とともに行われなくなったという。

境内末社に、素盞烏尊神社と伊弉奈岐命神社がある。境内にはこがねもちの木があり、祀られている。

眼鏡レンズ発祥之地の石碑が安置されている。当地出身の石田太次郎が丹波でレンズ研磨の技術を習得し、幕末の安政3年(1857年)、家内産業として広めた。

大正2年(1913年)には眼鏡レンズの工場化も始まり、眼鏡の一大生産地として一時期は栄えたという。

【ご利益】
病気平癒、学業・受験合格、商売繁盛、厄災除け
田島神社 大阪府大阪市生野区田島
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