巨大な磐座群、御神体は「兜石」、梅・藤・紅葉の名所
石船神社 茨城県東茨城郡城里町岩船
[住所]茨城県東茨城郡城里町岩船
[電話]-

石船神社(いしふねじんじゃ)は、茨城県東茨城郡城里町岩船にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 常陸国 那賀郡「石船神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀・創建年代は不詳。御祭神は、鳥之石楠船神、別名は天鳥船神。国譲りで、建御雷神とともに降臨した神で、祈雨の神、海運・航空の神ともされる。

社前に、岩船川という清流があり、今は紅葉の名所としても知られるが、川の中に小石が40個あまりあって、小船形をしていたため、「石船」が社号になったという。

平安時代、貞観元年(859年)4月26日には従五位下に進んだ。戦国時代の明応10年(1501年)には正二位に達した。

大正元年(1912年)12月29日、村社に列した。例祭は春季が4月2日、秋季が11月28日。

当社に本殿はなく、御神体とする磐座「兜石」を祭祀対象としている。周囲15メートルの巨石。

他にも境内には大石が点在しており、祀られているもの、祀られていないもの含めて多数ある。

境内の裏手には船型の巨石があり、窪みの水をすくって祈願すると雨が降る、「雨乞いの信仰」が伝わる。

鳥居を過ぎた参道すぐには「矢の根石」がある。

八幡太郎源義家が東国遠征の折、当地で村人から怪獣退治を申し込まれ、快諾して怪獣に向かって矢を放つと、この石だった、というもの。

矢の根が深く食い込んだと伝わり、矢の傷跡らしきものが残っているともされるが、現在では確認が困難だという。

境内にある藤の群生は地方まれに見るもので、最も大きいものは目通り周囲1.3メートル、開花期は壮観を極め、参拝者の目を楽しませてくれる。

社前には梅林があり、やはり季節になると美しい花が咲く。

【ご利益】
祈雨・天候、五穀豊穣、交通安全、海上・空路安全
石船神社 茨城県東茨城郡城里町岩船NO2
【関連記事】
茨城県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、茨城県に鎮座している神社の一覧