もとは白鬚明神社、江戸期に式内比定「あしつき」葦付天神・足都機
足坏神社 静岡県静岡市葵区足久保奥組2007
[住所]静岡県静岡市葵区足久保奥組2007
[電話]-

足坏神社(あしつきじんじゃ)は、静岡県静岡市葵区足久保奥組にある神社。社前を足久保川が流れ、近隣に曹洞宗の古刹 法明寺がある。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「足坏神社(駿河国・安倍郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

社伝によれば、奈良時代の霊亀元年(715年)3月の創建だという。ただ、この年代は明治期編纂の神社明細帳にのみ見られ、それ以前の資料からはうかがえない。

つまり、創祀年代は不詳、が正解なのだろう。式内社「足坏神社」は、『駿河国神名帳』に「正五位上 葦付天神」、『駿河国風土記』に「足都機神社」とある。

ただ、式内社「足坏神社」と目されるようになったのは江戸時代後期以降のこととされ、それまでは白鬚明神社と呼ばれていた。

当時は式内論社も多かったようではあるが、現在までに論社はなくなっている。

御祭神は蛭子大神。これが通説ではあるが、『神名帳考證』は阿倍臣の始祖である大彦命をあげている。

明治8年(1875年)、郷社に列した。例祭日は10月18日。現在までに境内社は社殿として一宇。

江戸期の『安弁郡巡村記』には天神・十五相・金山・荒神・山神など、『明治神社誌料』などでは山神社(大山祇神)・白鬚神社(猿田彦神)・大国社(大国主命)・天神社(菅原道真)などを境内社としてあげている。

【ご利益】
商売繁盛、五穀豊穣、一族・子孫繁栄、地域安全
足坏神社 静岡県静岡市葵区足久保奥組
【関連記事】
静岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、静岡県に鎮座している神社の一覧