推古朝の勧請、義家が祈願、江戸中期の随身門、9月例祭で獅子舞
[住所]東京都町田市矢部町2666
[電話]042-797-0447

箭幹八幡宮(やがらはちまんぐう)は、東京都町田市矢部町にある神社。御朱印の有無は不明。

『八幡宮記』によれば、飛鳥時代の第33代推古天皇24年(616年)、勅令によって勧請されたという。御祭神は応神天皇

推古天皇が病気になったため、全国の主だった神社が平癒祈願を行い、全快した後、当社も多額の修復費が下賜されたという。

平安時代の康平5年(1062年)、源義家が戦勝を祈願したとの伝承がある。

長らく、小田原の北条氏の配下だった小山田氏一族の氏神として、その勢力の及ぶ地域の総鎮守として崇敬されてきた。

しかし、北条氏の滅亡、小山田氏の敗走などで神職不在の時期が続き、古文書の保存などがなされておらず、不詳。

江戸時代中期の天明8年(1788年)12月には当時の代官梁田隠岐守により社殿が再建され、小山田庄の総鎮守となった。

その後再々の火災にあったが、現存する当社のトレードマークになっている朱塗りの随身門は、享保5年(1720年)の建築で、市の有形文化財に指定されている。

本殿は寛政6年(1794年)の再建、拝殿は大正4年(1915年)の建築。

江戸時代前期の寛文5年(1665年)、従五位下高木伊勢守源守久が奉献した古鐘が伝わっていたが、第二次世界大戦で献納して、現存していない。

境内には鐘楼があり、現在の鐘は昭和28年(1953年)、氏子一同が奉納したもの。

例祭は9月15日。奥宮開扉大祭で、昇殿すれば、木製の彩色座像の御神体を拝観できる。戦国時代から伝わるとされる、市無形文化財の獅子舞が奉納される。

他にも、江戸の里神楽の奉納や神輿渡御、稚児行列がある。33年に一度、大祭が行われる。

拝殿の前、右側に「子育て獅子」の像が安置されており、初宮詣の際などに、写真撮影する親子連れが多い。

【ご利益】
厄災除け、子宝・安産・子育て、地域安全、家内安全(公式HP
箭幹八幡宮 東京都町田市矢部町
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