牛頭天王、尼子晴久が社殿寄進、5月5日に伝統のお田植祭
[住所]岡山県真庭市蒜山下長田1097
[電話]0867-66-3938

長田神社(ながたじんじゃ)は、岡山県真庭市蒜山下長田にある神社。通称は「天王さん」。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 美作国 大庭郡「長田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

式内論社としては他に、市内社の二宮神社の境内社があり、式内社としてはそちらに遷座し、当社は式内後継社とされる場合がある。

式内社「長田神社」は、『日本三代実録』貞観6年(864年)8月15日に、従五位下から従五位上に進んだ。布施郷一宮で、美作国九宮とされた。

中古には、牛頭天王とも称した。戦国時代の天文年間(1532年-1555年)、尼子晴久が社殿を建築、寄進した。

江戸時代前期の慶安2年(1649年)、美作国主森内記が神鏡一面を寄進した。

明治12年(1879年)、上長田・下長田の九つの神社を合祀した。大正11年(1922年)、郷社に列した。

現在までに御祭神は、事代主命素盞嗚尊、他14柱。

例祭は6月15日。5月5日には「お田植祭」が行われる。創始ははっきりしないが、使用する農具には、幕末の安政4年(1857年)の墨書がある。

祭は市の無形民俗文化財に指定されており、氏子奉仕者が百姓頭、田人、また牛の角に見たてた菖蒲の葉を額につけ、牛にふんする。

拝殿で、祭具の犂、馬鍬、鍬、大足(田下駄)などを使って、苗代から田植えまでの所作を演じ、同時にお産の神事もあり、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する。

境内社に、真名井神社・姫宮神社・若宮神社・御崎神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、一族・子孫繁栄、地域安全
長田神社 岡山県真庭市蒜山下長田
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