平安期に男山勧請、大正期に式内論社・田中神社など合祀
八幡神社 岡山県真庭市古見1397
[住所]岡山県真庭市古見1397
[電話]0867-42-0080

八幡神社(はちまんじんじゃ)は、岡山県真庭市古見にある神社。古見八幡神社とも。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

平安時代、醍醐天皇の延喜5年(905年)8月、山城国男山八幡宮を勧請したと伝わる。御祭神は誉田別尊

もとの大庭郡古見村、山方、原方両村の氏神で、八幡宮とも称した。『作陽誌』に、「神噐頗る備わり門神あり」とあり、当時の権門、武将などの崇敬が篤かった。

大正元年(1912年)9月、近隣各部落に鎮座する摂社、無格社を合祀した。この中に、田中大明神と称した摂社田中神社が含まれる。

この田中神社は、『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 美作国 大庭郡「佐波良神社」に比定される式内社(小社)の論社。

『作陽誌』によれば、田中神社は大宮神社とも呼ばれ、御祭神は武内宿禰で、高良玉垂命と記されている。

これは、もとの佐原庄が転訛した田原庄総氏神で、このあたりが式内根拠となっている。他の論社に、市内社に式内同名神社がある。

合祀した無格社には、住吉神社・一対神社・山玉神社・天満神社・森神社・湯天神社・上野神社・行平神社と金崎、堂の段、行平、大京などの各荒神社がある。

昭和14年(1939年)1月6日、本殿が炎上、江戸時代中期の安永3年(1774年)建立の社殿や御神宝などが焼失した。同年10月、再建された。

例祭は10月13日。7月下旬の土・日曜日には夏越祭がある。

【ご利益】
厄災除け、子宝・安産、地域安全、家内安全
八幡神社 岡山県真庭市古見
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