湧水池の多い当地に移住、近世は諏訪社、御神木と越智池
[住所]長野県須坂市幸高389
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越智神社(おちじんじゃ)は、長野県須坂市幸高にある神社。長電長野線の日野駅の南西約2.2キロ。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 高井郡「越智神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀・創建年代は不詳。湧水池の多いこの地に移住し、田畑を耕した物部系の越智氏が、その祖である神饒速日命を奉斎したと伝わる。

後に、諏訪神建御名方神を勧請し、社名を諏訪大明神とした。江戸時代中期の寛延3年(1750年)、現社号に改称して、式内社を主張した。

しかし、明治3年(1871年)の松代藩書上帳には、健御名方命のみ記載されているという。当社と越智氏との関連を示す資料はない、とも。

例祭は10月1日に近い日曜日で、秋季大祭。境内社に、神明社、秋葉社、蚕神、飯綱・稲荷社、天神社、庚申3基、川除大明神、稲荷社、熊野社、雁田社、神明社2基がある。

また、境内には御神木のケヤキや、越智池がある。御神木は朽ちてはいるが、屋根をかけられ、大切に祀られている。

越智池には弁財天が祀られ、井上殿・須田殿・高梨殿の三神石があり、『三峯紀聞』によると「霊水」として有名だったという。往時は、雨乞いの神事も行われた。

なお、式内社「越智神社」の論社は他に、中野市越の当社および式内同名神社、長野市若穂綿内の小内神社がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、事業成功、身体壮健
越智神社 長野県須坂市幸高
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