もとは越智山に鎮座、山頂に奥社、江戸期の洪水で現在地に
越智神社 長野県中野市大字越字屋敷添740
[住所]長野県中野市越170
[電話]-

越智神社(おちじんじゃ)は、長野県中野市越にある神社。長電長野線の信濃竹原駅の北西約4キロ。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 高井郡「越智神社(信濃国・高井郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

創祀・創建年代は不詳。当初は、越智山と呼ばれる山の山頂に鎮座していたが、参拝困難なため、麓に里社を造営したという。

江戸時代前期の慶安3年(1650年)、洪水により里社が流出し、現在地に遷座し、里社跡には小祠を設けて天神社と呼ぶ。また、山頂の奥社には石祠があるという。

御祭神は、越智氏の祖神である饒速日命。相殿に、御穗須須美命を祀る。明治末期まで、明神様と呼ばれた、越地区一帯の産土神である。

江戸時代後期の文政7年(1824年)2月18日、吉田家より宗源神宣があり、明治6年(1873年)4月には郷社に列した。

明治10年(1877年)には火災被害に遭ったが、明治40年(1907年)4月5日、神撰幣帛供進社に指定された。

例祭は9月23日。5月15日には、奥社への登拝が行われているという。境内社に、越智稲荷社がある。

本殿の左手に、大きな石が二つ祀られており、その中の一つ、緑の苔の覆われた石には神代文字(越文字)で、御祭神「ミホススミノミコト」と刻まれている。

なお、式内社「越智神社」の論社は他に、須坂市幸高の当社および式内同名神社、長野市若穂綿内の小内神社がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、事業成功、身体壮健
越智神社 長野県中野市越
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