橡原庄の中心地、樟原次郎の再建、その居館跡とも、近世には諏訪社
欅原神社 長野県上高井郡小布施町都住282
[住所]長野県上高井郡小布施町都住282
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欅原神社(くぬぎはらじんじゃ)は、長野県上高井郡小布施町都住にある神社。長電長野線の都住駅の北西約650メートル。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 高井郡「小内神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀・創建年代は不詳。室町時代の応永2年(1395年)、高梨朝高の嫡男である樟原(くぬぎはら)次郎が社殿を再建した。

あるいは、当社地は樟原次郎の居館だったとも云われている。当社の社叢は、樟原次郎によって植栽されたという。

『大塔物語』によれば、樟原次郎は5年後の応永7年(1400年)、信濃守護と中小領主連合軍の戦いである大塔合戦で戦死したという。

中世、当地は橡原(くぬぎはら)庄の中心地だったという。当社は、室町以降、諏訪社と称していた。

高梨氏が、諏訪上社祭祀頭役を務めたことにより、当社近辺を含む居住地に、諏訪社を多く勧請したことによるという。

現在も御祭神は健御中方命の1柱。明治8年(1875年)、現社号に改称した。翌明治9年(1876年)には村社に列した。例祭は9月20日。

入口から長細い社地で、まっすぐに参道が続く。鳥居は、笠木に鉄板葺きの屋根を付けた両部鳥居。正面に社殿。

いずれも目立った彩色や装飾もなく、社そのものの質実剛健さを示している。

なお、式内社「小内神社」の論社は他に、長野市若穂綿内の式内同名神社、中野市安源寺の小内八幡神社がある。

【ご利益】
武運長久・勝運、身体壮健
欅原神社 長野県上高井郡小布施町都住
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