日本武尊の武部、平安期に八幡勧請、10月に引灯篭や神楽の行列
[住所]長野県上水内郡小川村高府9700
[電話]-
武部八幡宮(たけべはちまんぐう)は、長野県上水内郡小川村高府にある神社。正式名称は小川八幡宮とのこと。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 水内郡「小川神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
社伝によれば、第12代景行天皇の時代、日本武尊の東征において、碓氷で道を分け、尊自身は信濃から美濃、尾張へと、吉備武彦命は更級から越後へ向かい、越後を平定した。
その途上、当地である竹生、つまり今の高府に逗留したという。後に、日本武尊が薨じ、景行天皇43年、日本武尊の功績を示すため、諸国に武部の部族が置かれた。
その中で、日本武尊の子である建部稲依別王一族が当地、水内郡竹生の地に配置され、日本武尊の神霊を奉じたのが当社の創始だという。
平安時代の貞観8年(866年)9月、山城国石清水八幡宮を御分霊(誉田別尊)を勧請し、小川神社八幡宮とも称したという。
通称は武部八幡宮の他、また竹生八幡宮とも、さらに若宮八幡宮とも。
鎌倉時代初期の建久6年(1195年)、源頼朝が信濃国に来た時、500貫文を寄進して祈願したと伝わる。
南北朝時代の元中9年(1392年)、南朝を支持した罪で三河国の小川苅谷城主である小川佐衛門が当地へ流され、その後小川氏は当社を篤く崇敬した。
戦国時代の天文5年(1536年)、小川氏が大日方長政に滅ぼされてからは、大日方氏も当社を崇敬し、大日方長政の霊を金吾大善大神として境内に祀った。
現在の本殿は江戸時代前期の元禄4年(1691年)の建立。欅材で、一間社流造、村の文化財に指定されている。
明治6年(1873年)、郷社に列し、大正6年(1917年)には県社に昇格した。現在までに、八坂大神を配祀する。
例祭は10月中旬の土・日曜日。土曜日の前夜祭では、元町の坂を登って集まる引灯篭(ひきどうろう)、神楽の行列、そして夜空をこがす大花火が行われる。
境内では、木花咲耶姫神・市杵島姫神・国常立大神・健御名方大神・秋葉大神・奥津姫神・保食大神・金刀比羅大神・倉稲魂神・大山咋神・菅原天神・武甕槌神・天照皇大神・伊弉諾大神・天常立大神などを祀る。
なお、式内社「小川神社」の論社は他に、村内の小根山と瀬戸川に、式内同名神社がある。
【ご利益】
武運長久・勝運、一族・子孫繁栄、地域安全
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武部八幡宮(たけべはちまんぐう)は、長野県上水内郡小川村高府にある神社。正式名称は小川八幡宮とのこと。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 水内郡「小川神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
社伝によれば、第12代景行天皇の時代、日本武尊の東征において、碓氷で道を分け、尊自身は信濃から美濃、尾張へと、吉備武彦命は更級から越後へ向かい、越後を平定した。
その途上、当地である竹生、つまり今の高府に逗留したという。後に、日本武尊が薨じ、景行天皇43年、日本武尊の功績を示すため、諸国に武部の部族が置かれた。
その中で、日本武尊の子である建部稲依別王一族が当地、水内郡竹生の地に配置され、日本武尊の神霊を奉じたのが当社の創始だという。
平安時代の貞観8年(866年)9月、山城国石清水八幡宮を御分霊(誉田別尊)を勧請し、小川神社八幡宮とも称したという。
通称は武部八幡宮の他、また竹生八幡宮とも、さらに若宮八幡宮とも。
鎌倉時代初期の建久6年(1195年)、源頼朝が信濃国に来た時、500貫文を寄進して祈願したと伝わる。
南北朝時代の元中9年(1392年)、南朝を支持した罪で三河国の小川苅谷城主である小川佐衛門が当地へ流され、その後小川氏は当社を篤く崇敬した。
戦国時代の天文5年(1536年)、小川氏が大日方長政に滅ぼされてからは、大日方氏も当社を崇敬し、大日方長政の霊を金吾大善大神として境内に祀った。
現在の本殿は江戸時代前期の元禄4年(1691年)の建立。欅材で、一間社流造、村の文化財に指定されている。
明治6年(1873年)、郷社に列し、大正6年(1917年)には県社に昇格した。現在までに、八坂大神を配祀する。
例祭は10月中旬の土・日曜日。土曜日の前夜祭では、元町の坂を登って集まる引灯篭(ひきどうろう)、神楽の行列、そして夜空をこがす大花火が行われる。
境内では、木花咲耶姫神・市杵島姫神・国常立大神・健御名方大神・秋葉大神・奥津姫神・保食大神・金刀比羅大神・倉稲魂神・大山咋神・菅原天神・武甕槌神・天照皇大神・伊弉諾大神・天常立大神などを祀る。
なお、式内社「小川神社」の論社は他に、村内の小根山と瀬戸川に、式内同名神社がある。
【ご利益】
武運長久・勝運、一族・子孫繁栄、地域安全
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