鎌倉期に植えられたスギの御神木、江戸後期からのおねり
[住所]長野県長野市七二会乙2769
[電話]-
守田神社(もりたじんじゃ)は、長野県長野市七二会乙にある神社。七二会守田神社とも。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 水内郡「守田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
創祀年代は不詳。当地一帯は、古間と呼ばれ、古沼の訛りとされる。石器時代の遺跡などもある古い土地。
主祭神は守達神。建御名方命の御子神で、第五子。当水内県の開拓の祖神である。鎌倉時代の弘安元年(1278年)、社地が崩壊したため、現社地に遷座した。
参道入口の石段の両脇の御神木は、遷座当時に植えられたもの。双子のように揃った2本であることもうなずける。いずれも樹高40メートル、幹囲4.6メートル。
元宮と称する古蹟には石祠があるという。その石祠の場所が旧鎮座地ではなく、地滑りで滑り落ち、止まった場所を元宮としたという。
守田の明神、古間の明神、守田諏訪大明神などと称され、奈良時代の天平元年(729年)には、すでに荘厳な社殿が造営されたという。
式内社「守田神社」は、平安時代、貞観元年(859年)12月14日には従五位下、貞観5年(863年)2月14日には従五位上、貞観7年(865年)3月12日には従四位下と進んだ。
江戸時代後期の文化9年(1812年)11月、神祇管領吉田家の執奏によって、正一位に進んだ。
明治6年4月、郷社に列した。明治9年(1876年)に瀬脇村などの7ヶ村と、村に準じて扱われた当地の古間・坪根が合併した際、七二会(なにあい)という村名が生まれた。
明治41年(1908年)、火災により社殿が焼失。後に再建され、昭和9年(1934年)10月8日、県社に昇格した。
現在までに、左殿に大碓命・久延毘古命・事代主神を、右殿に健御名方命・素盞嗚尊・誉田別尊を祀る。
例祭は4月21日近い日曜日で、例大祭。正一位に進んだ文化9年より続くおねりがある。
境内社に、高科社(高志奈男神)、瑞玉社(美津多麻姫神)、大国主社(大国主命)、稲荷社(保食神)、秋葉社(火産霊命)、西宮神社(事代主神・蛭子神)がある。
先の御神木の他、社殿を囲んで300本以上の杉が茂っている。これにケヤキ・サワラ・イチョウなどの高木が混じって荘厳な社叢を作っている。
なお、式内社「守田神社」の論社は他に、市内の穂保の当社および式内同名神社、高田の守田廼神社がある。
【ご利益】
地域安全、家内安全、一族・子孫繁栄、学業・受験合格

【関連記事】
・長野県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・長野県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、長野県に鎮座している神社の一覧
[電話]-
守田神社(もりたじんじゃ)は、長野県長野市七二会乙にある神社。七二会守田神社とも。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 水内郡「守田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
創祀年代は不詳。当地一帯は、古間と呼ばれ、古沼の訛りとされる。石器時代の遺跡などもある古い土地。
主祭神は守達神。建御名方命の御子神で、第五子。当水内県の開拓の祖神である。鎌倉時代の弘安元年(1278年)、社地が崩壊したため、現社地に遷座した。
参道入口の石段の両脇の御神木は、遷座当時に植えられたもの。双子のように揃った2本であることもうなずける。いずれも樹高40メートル、幹囲4.6メートル。
元宮と称する古蹟には石祠があるという。その石祠の場所が旧鎮座地ではなく、地滑りで滑り落ち、止まった場所を元宮としたという。
守田の明神、古間の明神、守田諏訪大明神などと称され、奈良時代の天平元年(729年)には、すでに荘厳な社殿が造営されたという。
式内社「守田神社」は、平安時代、貞観元年(859年)12月14日には従五位下、貞観5年(863年)2月14日には従五位上、貞観7年(865年)3月12日には従四位下と進んだ。
江戸時代後期の文化9年(1812年)11月、神祇管領吉田家の執奏によって、正一位に進んだ。
明治6年4月、郷社に列した。明治9年(1876年)に瀬脇村などの7ヶ村と、村に準じて扱われた当地の古間・坪根が合併した際、七二会(なにあい)という村名が生まれた。
明治41年(1908年)、火災により社殿が焼失。後に再建され、昭和9年(1934年)10月8日、県社に昇格した。
現在までに、左殿に大碓命・久延毘古命・事代主神を、右殿に健御名方命・素盞嗚尊・誉田別尊を祀る。
例祭は4月21日近い日曜日で、例大祭。正一位に進んだ文化9年より続くおねりがある。
境内社に、高科社(高志奈男神)、瑞玉社(美津多麻姫神)、大国主社(大国主命)、稲荷社(保食神)、秋葉社(火産霊命)、西宮神社(事代主神・蛭子神)がある。
先の御神木の他、社殿を囲んで300本以上の杉が茂っている。これにケヤキ・サワラ・イチョウなどの高木が混じって荘厳な社叢を作っている。
なお、式内社「守田神社」の論社は他に、市内の穂保の当社および式内同名神社、高田の守田廼神社がある。
【ご利益】
地域安全、家内安全、一族・子孫繁栄、学業・受験合格

【関連記事】
・長野県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
・長野県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、長野県に鎮座している神社の一覧
コメント