諏訪神の第八子、江戸期社殿・本殿、善光寺平随一の杉並木
[住所]長野県上高井郡高山村大字高井久保2040
[電話]026-246-2919
高杜神社(たかもりじんじゃ)は、長野県上高井郡高山村高井にある神社。長電長野線の須坂駅の東約5キロ。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 高井郡「高社神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。ただし、平安時代初期の大同元年(806年)に社殿を建造した記録が残り、それ以前の創祀であることは確実。
社伝によれば、御祭神である高毛利神(高杜神)は、建御名方命の第八子で、高井郡の古称である高位県の開拓の祖、総領の神。
その子孫が代々、高位県主の職を継いでいたという。
安土桃山時代の天正17年(1589年)、武田・上杉両家の和睦により、当地の領主である須田満親父子が越後から帰城した。
その際、本領安堵の祝賀として大鷹一双を当社に献上した。そのため、当社裏手の山林が鷹放と呼ばれるようになった。
江戸時代初期の元和5年(1619年)、福島正則が当地に移封された後、しばしば当社で祈願したと伝わる。
現在の社殿は、江戸時代中期の天明2年(1782年)、高井の名工である亀原和太四郎の作だという。この時まで、実に大同元年建造の社殿が使われていた、ともされる。
入母屋造り、浅瓦葺きの本殿は、江戸時代後期の嘉永元年(1848年)の再建。いずれも村の文化財に指定されている。
江戸時代中期から、赤岩村との間で、激しい式内論争があり、吉田家を介した社号授与の争いとなって、近代以降も式社争いが続いた。
明治6年(1873年)4月、郷社に列した。先の式内論争では、総じて、江戸期には当社が優勢だったが、近代になると、旧社格では当社が郷社に対して、赤岩の同名神社は格上の県社に列した。
当社も県社昇格願を提出したが、認められなかったと伝わる。明治40年代に村内の10柱以上の神々を合祀した。現在までに、高毛利命の他、下記の神々を併せて祀る。
建御名方命・豊受姫命・武甕槌命・市杵嶋姫命・天照大御神・大山祇命・伊邪奈美尊・稲田姫命・大鞆和気命・菅原道真・菊理姫命。
例祭は10月16日・17日。寅と申の年の4月末ごろに御柱祭があり、北信地方でも有数の祭典。社殿の右前に御柱が立っている。8月25日には風鎮祭がある。
境内社に、神明社(天照大御神)と秋葉社(火産命)がある。
当社の参道は200メートルほどもある緩い上り坂で、樹齢300年とされる120本の杉並木。善光寺平随一との評があり、村の景観重要樹木に指定されている。
【ご利益】
五穀豊穣、家内安全、火防、リフレッシュ
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高杜神社(たかもりじんじゃ)は、長野県上高井郡高山村高井にある神社。長電長野線の須坂駅の東約5キロ。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 信濃国 高井郡「高社神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。ただし、平安時代初期の大同元年(806年)に社殿を建造した記録が残り、それ以前の創祀であることは確実。
社伝によれば、御祭神である高毛利神(高杜神)は、建御名方命の第八子で、高井郡の古称である高位県の開拓の祖、総領の神。
その子孫が代々、高位県主の職を継いでいたという。
安土桃山時代の天正17年(1589年)、武田・上杉両家の和睦により、当地の領主である須田満親父子が越後から帰城した。
その際、本領安堵の祝賀として大鷹一双を当社に献上した。そのため、当社裏手の山林が鷹放と呼ばれるようになった。
江戸時代初期の元和5年(1619年)、福島正則が当地に移封された後、しばしば当社で祈願したと伝わる。
現在の社殿は、江戸時代中期の天明2年(1782年)、高井の名工である亀原和太四郎の作だという。この時まで、実に大同元年建造の社殿が使われていた、ともされる。
入母屋造り、浅瓦葺きの本殿は、江戸時代後期の嘉永元年(1848年)の再建。いずれも村の文化財に指定されている。
江戸時代中期から、赤岩村との間で、激しい式内論争があり、吉田家を介した社号授与の争いとなって、近代以降も式社争いが続いた。
明治6年(1873年)4月、郷社に列した。先の式内論争では、総じて、江戸期には当社が優勢だったが、近代になると、旧社格では当社が郷社に対して、赤岩の同名神社は格上の県社に列した。
当社も県社昇格願を提出したが、認められなかったと伝わる。明治40年代に村内の10柱以上の神々を合祀した。現在までに、高毛利命の他、下記の神々を併せて祀る。
建御名方命・豊受姫命・武甕槌命・市杵嶋姫命・天照大御神・大山祇命・伊邪奈美尊・稲田姫命・大鞆和気命・菅原道真・菊理姫命。
例祭は10月16日・17日。寅と申の年の4月末ごろに御柱祭があり、北信地方でも有数の祭典。社殿の右前に御柱が立っている。8月25日には風鎮祭がある。
境内社に、神明社(天照大御神)と秋葉社(火産命)がある。
当社の参道は200メートルほどもある緩い上り坂で、樹齢300年とされる120本の杉並木。善光寺平随一との評があり、村の景観重要樹木に指定されている。
【ご利益】
五穀豊穣、家内安全、火防、リフレッシュ
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