桃山期に武田家家臣が勧請、急勾配の石段と目黒富士
[住所]東京都目黒区大橋2-16-21
[電話]03-3466-2507

氷川神社(ひかわじんじゃ)は、東京都目黒区大橋にある神社。上目黒氷川神社とも。近代社格では村社。

参拝すれば、御朱印を頂ける。付近を流れ、桜の名所である目黒川の昼桜と夜桜をデザインした二つのタイプのオリジナルの御朱印帳がある。

安土桃山時代の天正年間(1573年-1593年)、甲州武田家の家臣加藤信重が当地に土着した際に勧請したとされる。

旧上目黒村石川組の鎮守として崇敬された。御祭神は、素盞鳴命天照大御神。例祭は6月25日に近い土・日曜日。

正面参道の石段は、江戸時代後期の文化13年(1816年)に築造されたが、明治38年(1905)の大山街道拡幅の影響を受け、現在の急勾配な石段に改修された。

明治11年(1878年)に現在の上目黒1-8付近に鎮座の浅間神社(木花咲耶姫命)を当社地に遷座、明治41年(1908年)に北野神社(菅原道真)を合祀した。

この北野神社は、江戸時代前期の元禄年間(1688年-1704年)、当時の農民が、現在の西郷山公園の土中から道真の神像を発見し、鎮守として祀ったのが始まりだという。

現在も目黒区青葉台1-16-2の旧地に社殿が残り、当社が管理している。北野神社の例祭は7月15日に近い土・日曜日。

旧社殿は昭和20年(1945年)5月の空襲で焼失、昭和39年(1964年)11月に現社殿が再建された。

当社地に遷座してきた浅間神社の旧地、上目黒には、江戸時代後期の文化9年(1812年)に築かれた富士塚があって、高さは12メートルあった。

文政2年(1819年)に現在の中目黒に新しく富士塚が築かれたことから、上目黒のものを「元富士」と呼び、中目黒に造られた方を「新富士」と呼んだ。

元富士は、浅間神社が当社地に遷座した際に取り壊されたが、現在、当社境内にも富士塚がある。社地に隣接する交番との間に登山道の入口がある。

なお、新富士も昭和34年(1959年)に取り壊されている。そのため、当社境内の富士塚が目黒富士と呼ばれている。毎年7月には山開きの例祭が行われている。

境内社に、先の浅間神社の他、稲荷神社(宇迦御魂命)があり、3月午の日に初午祭がある。

【ご利益】
病魔退散、厄災除け、開運招福、学業・受験合格(公式HP
氷川神社 東京都目黒区大橋
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氷川神社 東京都目黒区大橋の御朱印