「みをつくし」酒造・海運で繁栄して大阪市章に、夏に布団太鼓台
[住所]大阪府大阪市此花区伝法3-1-6
[電話]06-6461-0775

澪標住吉神社(みおつくしすみよしじんじゃ)は、大阪府大阪市此花区伝法にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

浪華八十島の一つで、延暦23年(804年)、遣唐使の一行がこの島の景勝に感じて、航海の安泰を祈願するために島の一角に住吉四柱神を奉祀した。

この年の遣唐使は藤原葛野麻呂を大使、石川道益を副使とし、派遣者の中には最澄、空海、橘逸勢などがいた。

島民がその祭壇跡に祠を建立して、帰路の印に澪標を建てたという。この澪標が社名の由来になった。古歌で、「身を尽くし」にかけて歌われて来た。
後撰集
難波潟 何にもあらず みをつくし 深き心の しるしばかりぞ
中世には京へは大物の浦より神崎川を遡行して寂れたが、豊臣秀吉の大坂城築城では伝法口として湾内随一の要津となった。

また、水質にも恵まれ、灘五郷に先駆して酒造の本場となり、江戸時代には樽廻船で販路は江戸・東北・北海道に及び、航海の守護神として崇敬された。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治27年(1894年)、大坂市議会は、「商業都市」の根本は港で、船に基づくとの理由から、市章を当社ゆかりの澪標と決定した。

明治42年(1909年)12月18日、伝法5丁目の村社住吉神社(住吉四神)を合祀した。明治44年(1911年)神饌幣帛料供進社に指定された。

現在までに御祭神は、住吉大神天照皇大神八幡大神神武天皇神功皇后。例祭は11月3日。

7月末、8月初には夏祭りがあり、伝法の夏祭りと呼ばれる。4台の布団太鼓台 枕太鼓 獅子講が繰り出す。軽快な太鼓・笛のリズムで踊る北三獅子舞なども。

境内社に、十三社(船玉神・大國神・春日大神・大海神・釼大連守屋・大直日神蛭子神少名彦神宇賀御魂命菅原道真公・猿田彦神)、事平社(事平大神)、榎稲荷神社(榎大神・稲荷大神)、大阪えびす社・光石社がある。

大阪えびす社・光石社の前には神勢石(力石)が置かれている。重量40貫(150キロ)。江戸期に港で働く仲仕たちのこの石を持ち上げ、力を競った。

【ご利益】
事業成功、商売繁盛、海上安全、交通安全
澪標住吉神社 大阪府大阪市此花区伝法
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