鎌倉期に鎌倉鶴岡八幡を勧請、病気平癒・無事安産が成就
[住所]東京都大田区仲池上1-14-22
[電話]03-3751-7553

子安八幡神社(こやすはちまんじんじゃ)は、東京都大田区仲池上にある神社。仲池上子安八幡神社とも。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

第89代後深草天皇の御代、鎌倉時代の康元元年(1256年)6月14日の創建と伝わる。

当地の領主だった池上右衛門大夫宗仲が、池上山(現 本門寺内)に鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請、池上郷の鎮守としたことに始まる。

創建後間もなく、正嘉2年(1258年)、天災や飢饉、疫病の流行など凶事が多発する中で、懐胎した宗仲の妻も疫病を患った。

宗仲が神前で除病平産を祈願したところ、妻は回復し、男児を無事出産したという。

以来、安産を祈願する女性や里人などより篤く崇敬を受け、子安八幡宮と尊称された。

御神像は弘安5年(1282年)9月28日、日蓮上人の開眼の霊神と伝えられている。

その後、宗仲は池上本門寺の基礎を築き、当社は長らく同寺の鎮守として、本堂影堂のそばに鎮座していた。

安土桃山時代の天正9年(1581年)12月15日、池上三院家の一つである大坊本行寺第十三世日侊師は、当社が仏地であることに恐懼し、上池上山の浄地を選び、遷座した。

江戸時代の旧別当寺は、現在も隣接する林昌寺で、当時は大比留姫尊を祀り、安産の守札を授与していたという。

天保14年(1843年)、旧社殿が建造された。明治になり明治6年(1873年)7月5日、改めて本陀和気命を奉斎し、村社に列した。

大正14年(1925年)7月30日、社殿が焼失、昭和2年(1927年)9月に鉄筋コンクリート造の現社殿が再建された。社殿は西向き。

境内にはかつて稲荷神社(宇迦之魂命)や疱瘡神社(大己貴命)が鎮座していたというが、大正末期の火災で末社も焼失したため、本殿に合祀されたという。

例祭は9月第1土・日曜日。土曜日には子供相撲大会が行われる。日曜日には太鼓と笛の拍子にあわせた神輿渡御がある。

なお、区内には北糀谷に当社と同名の神社がある。

【ご利益】
病気平癒、病魔退散、子宝・安産、厄災除け
子安八幡神社 東京都大田区仲池上
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子安八幡神社 東京都大田区仲池上の御朱印