機織りに馴染み深い地名と御祭神、11月に神輿と、華麗な山車巡行
[住所]静岡県牧之原市静波1292
[電話]0548-22-0621

服織田神社(はとりだじんじゃ)は、静岡県牧之原市静波にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「服織田神社(遠江国・蓁原郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

社伝によれば、第12代景行天皇7年に勧請して、奉斎された。御祭神は、麻立比古命・天八千千比売命(天棚機姫神・棚機姫命)。

「服織田」の社号の由来は、鎮座地が往古、服織田村と称した地名に由来、四国の服織から移住してきた人々が奉祭した神、御祭神が服織の神など諸説ある。

四国の服織については、阿波国勝浦郡に、阿佐多知比古神社(朝立彦神社)がある。当社御祭神との関連が指摘される場合がある。

往古は服織田村と呼ばれたが、江戸時代中期の宝暦8年(1757年)の検地帳に、柏原町と改められたと記載されている。

地名としてはその後、柏原町から川崎町に、川崎町から榛原町に変更になっている。駿河湾に面した静波の街の住宅街の中、榛原高校東に鎮座する。

幕末の安政元年(1855年)の大地震直後、社殿が建立され、明治6年(1873年)3月、郷社に列した。

明治7年(1874年)5月、八王寺社・弁天神社・勝間田神社・猪鼻社・熊野社・ 西宮神社・白岩浅間神社・山神社・十二所社・蔵王社を合祀。

現在までに、蛭子命天之忍穗耳命市杵嶋姫命木花咲夜比売命・速玉男命・猿田彦命石長比売命大山祇命少名比古命を併せて祀る。

明治40年(1907年)3月15日、神饌幣帛料供進社に指定された。昭和44年(1969年)10月23日、明治百年記念事業として、拝殿幣殿が竣工した。

例祭は11月2日。神輿が優雅に巡行し、3日間にわたり山車の華麗な行列、若衆や子ども達による踊りなど、さまざまな神事が行われる。

境内末社に、西宮神社(蛭子命)、天満宮(菅原道真)、八王子社(天之忍穗耳命)、津島神社(建速須佐之男命)があるとされる。

しかし、境内案内には稲荷神社、津島神社とある。西宮神社と八王子神社が、明治期の合祀のものと同一かどうかは不明。

なお、式内社「服織田神社」の論社は他に、御前崎市の白羽神社がある。

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服織田神社 静岡県牧之原市静波
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