市内最古、伊勢神宮の蒲御厨、国史見で式内三論社、10月に屋台練り
[住所]静岡県浜松市東区神立町471
[電話]053-461-8591

蒲神明宮(かばしんめいぐう)は、静岡県浜松市東区神立町にある神社。「ごしんさま」と親しまれ、市内最古の神社とされる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』遠江国長上郡にある「子倉神社」「大歳神社」「朝日波多加神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社

藤原鎌足の十世孫である越後守静並(えちごのかみしずなみ)が伊勢の神宮(伊勢神宮)の神託を受け、この蒲の地を開拓した。蒲24郷と呼ばれる。

美田550町歩を伊勢神宮に寄進し、蒲御厨として、当社を創設したと伝わる。平安時代初期の大同元年(806年)のこととされる。

当社では、創祀の時期について、貞観年間以前(859年-877年)としている。これは、『日本三代実録』貞観16年(874年)に従五位下とあることによる。

御祭神は、内宮・天照皇大神、外宮・豊受皇大神。創祀以来、静並の子孫が神官と御厨の支配者を兼任し、蒲氏(かばし)を名乗った。

以来、今川氏、豊臣秀吉、徳川家康と代々の将軍や武将に社領を寄進され、信仰された。江戸時代の朱印高は260石に達し、遠州地方有数の待遇となった。

鎌倉、室町時代の将軍家よりの下知状など、古文書39通が現存している。中でも、蒲冠者範頼の妻である吉祥子を地頭代職に任命した北条時房の下文が有名。

明治6年(1873年)、現社号に改名して郷社に列し、大正10年(1921年)には県社に昇格した。

例祭は10月15日・16日。秋の大祭で、各町氏子たちのそれぞれ趣向をこらした屋台10台が各町祭典奉仕の後、当杜の御夕祭(宵祭)に祭りばやしも賑かに集結する。

境内で一夜を親神様のもとで過した各町の屋台は、御礼祭当日の夕刻、親神様に暇乞いして再びおはやしを奏でながら、それぞれの町内に帰る。

境内社に、秋葉社(例祭は1月28日)、稲荷社(例祭は2月吉日)、津島神社(天王様。例祭は6月15日)、厳島神社(弁天様。例祭は6月17日)がある。

なお、式内社「子倉神社」の論社は他に、市内の東区白鳥町の子安神社、南区飯田町の稲荷神社、磐田市笠梅町の子倉神社がある。

式内社「大歳神社」の論社は他に、市内東区天王町に式内同名神社がある。

式内社「朝日波多加神社」の論社は他に、いずれも市内で、北区内野の神明宮、東区の半田山の六所神社と有玉南町の有玉神社、南区飯田町の稲荷神社がある。

【ご利益】
願いごとならすべてをかなえてくれる
蒲神明宮 静岡県浜松市東区神立町
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蒲神明宮 静岡県浜松市東区神立町の御朱印