信長対策に八幡社となり小島八幡社に、鎌倉期の石鳥居
[住所]三重県三重郡菰野町小島1688
[電話]059-396-3266

耳常神社(みみつねじんじゃ)は、三重県三重郡菰野町小島にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「耳常神社(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。社前の田畑から6世紀後半の竪穴式住居跡を含む六谷遺跡が発掘されており、少なくともこの頃までに人々が住み、祭祀が行われていたという。

応仁年間(1467年-1469年)以来、兵火を避けるため、特に織田信長対策として、八幡社と称したという。そのため、明治維新まで小島八幡社とも呼ばれた。

主祭神は応神天皇。江戸時代後期の文政10年(1827年)の棟札に「奉造立耳常神社」とあり、式内比定の根拠とされた。

明治41年(1908年)、字汰ケ谷の御厨神明社、字神明社北の社、字汰ケ谷の八坂神明、字弁天堂の山神社・厳島神社といういずれも無格社を合祀した。

現在までに、天照大御神保食神建速須佐之男命市杵島姫命大山祇神を合祀する。

大正4年(1915年)、神饌幣帛料供進社に指定された。現在の本殿は唐破風八幡造りで、大正9年(1920年)に建立されたもの。

例祭は10月14日。菰野町小島地区には伝統行事として小島太鼓があるという。

表参道南入口にある高さ3メートル、御影石製の八幡鳥居は神額に八幡宮と刻まれ、鎌倉時代建立と推定される。近郷では最古のもの。

なお、式内社「耳常神社」の論社は他に、四日市市下之宮町に当社および式内同名神社がある。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、家内安全、地域安全
耳常神社 三重県三重郡菰野町小島
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