神宮の下野御園「岩田御厨」で活躍の石部氏、一坪神田
[住所]三重県四日市市朝明町大字中里515
[電話]059-339-0056
石部神社(いそべじんじゃ)は、三重県四日市市 朝明町中里にある神社。鈴鹿山系の朝明渓谷に源を発する朝明川の辺、下野地区は朝明町に鎮座する。御朱印は事前に連絡が必要とも。
『延喜式神名帳』にある「石部神社二座(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
創祀・創建年代は不詳。『神宮御領荘園目録』に下野御園「岩田御厨」の名が見られ、伊勢の神宮(伊勢神宮)との関係が深い。
当時、伊勢神宮の神主で勢力を持った「石部一族」が統括、そして繁栄し、氏族と由緒の深い神々を奉斎したと考えられている。
御祭神は天児屋根命、天照大神。もとは中里・北山・山城の旧下野三郷の氏神で、春日明神などと呼ばれた。
本殿の中に、江戸時代前期の元禄10年(1697年)、中期の寛政2年(1790年)、寛政6年(1794年)、後期の天保4年(1833年)、幕末の文久3年(1863年)の棟札がある。
明治になり、村社に列し、明治末期から大正初期にかけて、大神社、櫻神社などを合祀した。その結果、朝明・北山・西大鐘・札場・山城・大鐘の氏神となった。
合祀の際、東大鐘の太神神社の拝殿、櫻神社の楽殿をそれぞれ移築した。年月の経過とともに傷みがはげしくなり、平成4年(1992年)に新しい拝殿が完成した。
なお、この時合祀した櫻神社は式内論社で、戦後に復社した。これにより、現在までに氏子地域から山城・大鐘が外れている。
また、やはり合祀の大神社は、式内社「太神社」の論社。他の論社に、市内大鐘町といなべ市大安町にそれぞれ式内同名神社がある。
現在までに、応神天皇・保食神・素戔嗚命・大山祇命・天目一筒命を合祀している。例祭は10月10日で秋祭。現在は近い日曜日に浦安の舞が奉納され、子ども御輿など神賑行事が行われる。
もともと当社は、伊勢神宮に奉る供物を調達する御園(田畑)の守護神として祀られ、古くから「田の宮さん」と呼ばれ親しまれている。
その由緒を稲作りを通じて後世に残し伝えるため、「一坪神田」がある。わずか一坪ではある。
しかし、祈年祭の鍬入れの儀から、御田植祭、夏祭の虫送りの儀、収穫祭の抜穂の儀、新嘗祭の新穀感謝祭に至るまで、1年間の祭典と一連の稲作りを関連付けて継承している。
なお、この神田で取れた初穂は、「新嘗の初穂」お守りとして氏子に授与されている。また、境内には、小池傍らに水神社(弥都波能売神)がある。
【ご利益】
生活の守護神、産業振興、商売繁盛、開運招福
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・三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧
[電話]059-339-0056
石部神社(いそべじんじゃ)は、三重県四日市市 朝明町中里にある神社。鈴鹿山系の朝明渓谷に源を発する朝明川の辺、下野地区は朝明町に鎮座する。御朱印は事前に連絡が必要とも。
『延喜式神名帳』にある「石部神社二座(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
創祀・創建年代は不詳。『神宮御領荘園目録』に下野御園「岩田御厨」の名が見られ、伊勢の神宮(伊勢神宮)との関係が深い。
当時、伊勢神宮の神主で勢力を持った「石部一族」が統括、そして繁栄し、氏族と由緒の深い神々を奉斎したと考えられている。
御祭神は天児屋根命、天照大神。もとは中里・北山・山城の旧下野三郷の氏神で、春日明神などと呼ばれた。
本殿の中に、江戸時代前期の元禄10年(1697年)、中期の寛政2年(1790年)、寛政6年(1794年)、後期の天保4年(1833年)、幕末の文久3年(1863年)の棟札がある。
明治になり、村社に列し、明治末期から大正初期にかけて、大神社、櫻神社などを合祀した。その結果、朝明・北山・西大鐘・札場・山城・大鐘の氏神となった。
合祀の際、東大鐘の太神神社の拝殿、櫻神社の楽殿をそれぞれ移築した。年月の経過とともに傷みがはげしくなり、平成4年(1992年)に新しい拝殿が完成した。
なお、この時合祀した櫻神社は式内論社で、戦後に復社した。これにより、現在までに氏子地域から山城・大鐘が外れている。
また、やはり合祀の大神社は、式内社「太神社」の論社。他の論社に、市内大鐘町といなべ市大安町にそれぞれ式内同名神社がある。
現在までに、応神天皇・保食神・素戔嗚命・大山祇命・天目一筒命を合祀している。例祭は10月10日で秋祭。現在は近い日曜日に浦安の舞が奉納され、子ども御輿など神賑行事が行われる。
もともと当社は、伊勢神宮に奉る供物を調達する御園(田畑)の守護神として祀られ、古くから「田の宮さん」と呼ばれ親しまれている。
その由緒を稲作りを通じて後世に残し伝えるため、「一坪神田」がある。わずか一坪ではある。
しかし、祈年祭の鍬入れの儀から、御田植祭、夏祭の虫送りの儀、収穫祭の抜穂の儀、新嘗祭の新穀感謝祭に至るまで、1年間の祭典と一連の稲作りを関連付けて継承している。
なお、この神田で取れた初穂は、「新嘗の初穂」お守りとして氏子に授与されている。また、境内には、小池傍らに水神社(弥都波能売神)がある。
【ご利益】
生活の守護神、産業振興、商売繁盛、開運招福
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