久留部谷の産土神八幡宮、天武帝ゆかりの祠や式内論社を合祀
[住所]三重県四日市市大矢知町2730
[電話]-

長倉神社(ながくらじんじゃ)は、三重県四日市市大矢知町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「長倉神社(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

創祀年代や由緒は不詳。旧大矢知村久留部谷に鎮座し、産土神八幡宮として尊信を受けてきた。御祭神は応神天皇

明治6年(1873年)、村社に列し、明治41年(1908年)11月に周辺にあった井後、桜、斎宮、山神二坐の神祠を合祀した。

このうち、斎宮神祠は天武天皇が天照大神を拝んだ迹太川遙拝所跡だという。

また桜神祠は、桜神社(木花佐久夜比売命)で、『延喜式神名帳』にある「桜神社(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

桜神社の旧地は、現在地より南西500メートル、四日市市大矢知町2076-16。「式内社桜神社」の碑がある。

式内社「桜神社」の論社は他に、市内山城町に櫻神社、山村町に布自神社がある。

大矢地の青木山から銅鐸二基が出土している。多氏や船木氏との関連が指摘される。青木山も、青・多に通じ、近くの耳常神社や太神社では神八井耳尊が祀られている。

当社は昭和6年(1931年)9月29日、郷社に昇格した。

現在まで他に、大山祇命高龗神・天照大御神・倭姫命宇迦能御魂神を合祀する。例祭は10月15日で例大祭。獅子舞などが奉納される。

なお、御巫清直は当社を朝明郡の式内社「長谷神社」に比定するが、「長谷神社」は通常、市内羽津の志氐神社に合祀された神社に比定されている。

【ご利益】
厄災除け、安産、開運招福
長倉神社 三重県四日市市大矢知町
【関連記事】
三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧