もとは神宮の神領、鎌倉期に加藤氏の祖神を奉斎、7月に石取祭
[住所]三重県三重郡川越町豊田180
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八十積椋神社(やそつみくらじんじゃ)は、三重県三重郡川越町豊田にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「八十積椋神社(伊勢国・朝明郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創建・創祀年代は不詳。御祭神は豊宇気毘売命

この地は「内宮豊田郷御厨」と見え、古くより伊勢の神宮(伊勢神宮)、特に皇大神宮(内宮)ゆかりの地だった。

伊勢神領、伊勢宮田などとも。

その地に、おそらくは地名の豊田が示すように、穀物豊饒の神が奉斎されたと考えられている。

特徴的な社名は、五穀豊穣に関連して、その御神徳によって定着したものと思われる。

相殿には天津児屋根命を祀る。藤原利仁の流れを汲む、当地に関わりの深い加藤氏の祖神である。

鎌倉時代初期、源頼朝の御家人である加藤景廉が北勢に勢力を張り、以来加藤氏の庇護を受けたことによる。

近世には「明神ノ社」などとも呼ばれた。明治6年3月、村社に列し、明治39年(1906年)には神饌幣帛料供進社に指定された。

例祭は10月16日。7月が夏祭、石取祭。桑名市の桑名宗社のものが有名だが、当社でも行われる。2日間に渡って山車が曳行される。

【ご利益】
五穀豊穣、事業成功、出世開運、学業・受験合格
八十積椋神社 三重県三重郡川越町豊田
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