「ジャンボ干支」美里龍神太鼓が有名、式内・船山神社などを合祀
[住所]三重県津市美里町家所1941
[電話]059-279-3015

辰水神社(たつみずじんじゃ)は、三重県津市美里町家所にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

何よりも「ジャンボ干支」で知られる。昭和61年(1986年)から「ふるさと愛好会」により制作され、奉納されている。

毎年12月29日から2月11日まで「干支潜り門」として、その年々の干支を潜り抜けることにより「家族円満、万民和楽、五穀豊穣」を願って行われる。

その年の干支を農業後継者達が次々と完成させ、山村の文化振興と地域活性のため、また地域のシンボルとして、参拝者に期待され好評を博している。

子どもたちが町内1.5キロをジャンボ干支を引いて練り歩く。恒例行事として定着している。

毎年1月1日にはその「ジャンボ干支」前で、美里龍神太鼓が新春初打ちを行うことも定番になっている。

当社の由緒そのものはあまり知られていない。御祭神は下記の通り、極めて多い。様々な神社を合祀した結果だと考えられる。

鵜草葦不合尊多紀理毘売命多岐都比売命
市寸嶋比売命正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命
天之菩比能命天津日子根命活津日子根命
熊野久須毘命大山津見命須佐之男命
火之迦具土命菅原道真公・大日霊貴命
木之花佐久夜比売命品陀和気命
彦火火出見命八衢比古命・八衢比売命
鳥之石楠舩命天児屋根命宇気持命
大山並命(三座)・猿田彦之命
伊邪那岐命伊邪那美命大国主之命
埴山姫命・天熊人之命・稚産霊之命

この中で、鳥之石楠舩命を祀ったのが、船山神社で、『延喜式神名帳』にある「船山神社(伊勢国・安濃郡)」に比定される式内社(小社)。

船山神社は、もとは経ケ峯の東南の中腹にある船山の小集落に鎮座した。山村集落より少しく登った地点にあり、隣接する上段に大日堂がある。旧地には石碑が残っている。

船山氏が、その祖神を祀ったものとされ、船山村の産土神だった。鳥之石楠舩命の他、大山並命(三座)・火之迦具土命を配祀した。

大山並命は不詳。大山祇神か? 三座もよく分からない。明治に入って村社に列したが、明治41年(1908年)10月18日、当社に合祀された。

【ご利益】
地域振興、地域安全、家内安全、五穀豊穣
辰水神社 三重県津市美里町家所
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