もとは梅戸の地、神宮「大谷御厨」、現在は参道の長い長宮さん
[住所]三重県いなべ市員弁町大泉1202
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大谷神社(おおたにじんじゃ)は、三重県いなべ市員弁町大泉にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「大谷神社(伊勢国・員弁郡)」に比定される式内社(小社)。

創祀・創建年代は不詳。もとは員弁川対岸の梅戸の地に鎮座した。御祭神は水分神

大泉から員弁川にかかる大泉橋を南に渡って、大井田に向かって400メートルほど行った右手道路脇に、高さ約2メートルの「大谷神社御旧趾」という石柱が建てられている。

もともと、伊勢の神宮(伊勢神宮)の「大谷御厨」があった地で、社名はそれにちなむとされる。

戦国時代の明応8年(1499年)6月10日、大洪水のため、旧社地が流され、村落ごと大泉に移転、当地にあった春日明神(天児屋根命)に合祀した。

この春日明神は、鎌倉時代後期の永仁4年(1296年)、奈良の春日大社の御分霊を勧請したもの。以降、当社を含めて大谷春日大明神と称した。

表鳥居よりまっすぐ150メートルに及ぶ長い参道を有する杉林の森の奥に位置する。この、南北に長い社地を有するため、「長宮さん」と親しまれた。

江戸時代前期の元禄3年(1690年)、伊勢桑名藩主松平定重の重臣野村増右衛門が、長宮のこの地形が耕地に適するとして、当社を茶臼山へ移した。

しかし、耕地にしても不思議と作物が全く実らず、これが神慮と判断され、改めて現在地に遷座した。

現在までに、宇気母智神天照大御神を合祀する。例祭は10月11日。

【ご利益】
五穀豊穣、学業・受験合格、開運招福
大谷神社 三重県いなべ市員弁町大泉
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