有田八幡神社を合祀した、苅田彦命・苅田姫命を祀る式内の古社
在田神社・有田八幡神社 岡山県笠岡市有田字宮ノ前2270
[住所]岡山県笠岡市有田字宮ノ前2270
[電話]-

在田神社(ありたじんじゃ)は、岡山県笠岡市有田にある神社。有田八幡神社も祀られ、在田神社・有田八幡神社、在田八幡神社とも。御朱印の有無は不明。

在田神社は、『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備中国 小田郡「在田神社」に比定される式内社(小社)。

在田神社の創建は不詳だが、平安時代の嘉祥4年(851年)には正六位上、貞観元年(859年)には従五位下に進み、備中郷社五の宮とされる。

在田神社の主祭神は、苅田彦命・苅田姫命。阿知使主と坂上苅田麻呂の末裔で、鉄鉱や水銀採掘の犬一族の神だという。

若狭国遠敷郡には、苅田彦命・苅田姫命を祀る式内社である苅田彦神社苅田比売神社がある。また、伊勢国朝明郡には苅田姫命を単体で祀る式内社、伎留太神社がある。

当社の併神は宗像神。あるいは、宗像神は『大日本史』による当社主祭神という説もある。

有田八幡神社は、鎌倉時代に陶山藤三義高の勧請により、坪生庄新中八幡神社より氏子18郷の中の13郷をもって分社したもの。

勧請年については、室町時代の応永年間(1394年-1428年)という説もある。有田八幡神社の御祭神は、応神天皇神功皇后玉依姫

13郷とは、有田・押撫・備中坪生を除く篠坂・入田・用之江・茂平・大冝・吉浜・生之浜・西浜・大河・木之目・西大戸の各村。

江戸時代中期の寛政5年(1793年)建立の大鳥居に 「大氏十三ヶ村寄進」と刻まれている。

当社は現在、笠岡十名山の一つである神之峰の山中に鎮座するが、この地は有田八幡神社が鎮座した地とも。式内社である在田神社のもとの社地は不明。

当社の本殿は、江戸時代前期の明暦2年(1656年)4月に再建したもの。

【ご利益】
家内安全、一族・子孫繁栄、平穏安寧、海上・交通安全
在田神社・有田八幡神社 岡山県笠岡市有田
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