仁徳朝に鎮座、八幡大神の遷座の際の上陸地、アメリカ村のミナミ
[住所]大阪府大阪市中央区西心斎橋2-10-7
[電話]06-6211-8655

御津宮(みつぐう)は、大阪府大阪市中央区西心斎橋にある神社。御津八幡宮、島之内八幡宮とも。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『大阪府誌』によれば、第16代仁徳天皇が浪速に都を置いた頃、現在の大阪市天王寺区味原町付近である味原郷に鎮座していたという。

社伝によれば、奈良時代の天平勝宝元年(749年)、京に向うとの八幡大神の託宣で、孝謙天皇が勅使を遣わし、筑紫の宇佐八幡宮より京に遷座する途中、上陸した行宮跡。

上陸した港、つまり御津。社名は地名によるもので、以前までは三津とも書かれた。後世になり、現在地に遷座した。

御祭神は応神天皇仲哀天皇・比咩大神。安土桃山時代の文禄年間(1592年-1596年)、兵火により焼失したという。

明治5年(1872年)、村社から郷社に昇格。明治39年(1906年)には神饌幣帛料供進社に指定された。

昭和20年(1945年)の大阪大空襲で焼失。昭和35年(1960年)に社殿は再建された。

明治5年(1982年)から平成元年(1989年)まで、当社南側の八幡筋に沿って「八幡町」の町名があった。現在も御堂筋との交差点名に使用されている。

休日ともなれば若者で大賑わいのファッションスポット「アメリカ村」のど真ん中に鎮座する。いわゆるミナミで、ミナミの氏神として愛されている。

例祭は6月15日。7月の夏祭では、心斎橋筋商店街の中を神輿がくり出し、氏子の威勢のいい声がアーケードに響く。

境内末社に、石宮龍王(いしのみやりゅうおう)がある。御祭神は倉稲魂命。祠と鳥居があり、神紋は龍や水を祀る場所に多い三つ鱗紋。

【ご利益】
厄災除け、商売繁盛、事業成功、交通安全
御津宮 大阪府大阪市中央区西心斎橋
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御津宮 大阪府大阪市中央区西心斎橋の御朱印