天神坂の途中に鎮座、小女郎稲荷、歴史ある町会による運営・維持
[住所]東京都港区高輪1-18-11
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古寿老稲荷神社(こじゅろういなりじんじゃ)は、東京都港区高輪にある神社。御朱印の有無は不明。

桜田通りから二本榎通りに上る天神坂の途中に鎮座する。天神坂の名は昔、坂の南側に菅原道真を祀る祠があったため。

また、二本榎通りには忠臣蔵、赤穂浪士で知られる「大石良雄等自刃ノ跡」の道標と、奥に史跡がある。

創建年代は不詳。御祭神は宇賀御魂命。もとは麻布飯倉片町の付近にあったが、江戸時代前期の延宝6年(1678年)、現在地に遷座した。

俗に「小女郎稲荷」とも呼ばれた。『御府内備考』三田代地(君塚町)の条に下記の描写がある。
右に剣を、左に宝珠を持ち、白狐に乗る女の姿に相見え、弘法大師空海の作と伝わる
古来より町の失火が全くなく、氏子中土地代々の家も多く、氏神・産子の念が強く、それは後述の歴史ある町会に伝統として受け継がれている。

大正12年(1923年)の関東大震災、昭和20年(1945年)の東京大空襲でも難を逃れ、火除の神として崇敬されている。

例祭は9月9日で、秋の大祭。1年おきに神輿が出され、神輿の出ない年は、当社の運営を行う君友会という町会による模擬店が出されて賑わう。

初詣の時は、甘酒やたる酒の振る舞い酒、破魔矢の授与などがある。

君友会の区域は、明治から昭和にかけて「君塚町(きみづかちょう)」という町名によるもの。昭和42年(1964年)、この町名は消滅した。

君友会は、君塚町の時代から続く、歴史ある町会である。

【ご利益】
火防、厄災除け、商売繁盛
古寿老稲荷神社 東京都港区高輪
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