幕府の命に背いて御神体を守った氏子崇敬者、有馬藩と水天宮
[住所]東京都港区三田1-4-74
[電話]03-3451-2493

元神明宮(もとしんめいぐう)は、東京都港区三田にある神社。神明神社の一つ。元神明宮・天祖神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝によれば、平安時代の寛弘2年(1005年)、一条天皇の勅命により創建された。主祭神は天照皇大御神

渡辺綱が三社信仰のため、本宮を中心として八幡宮・春日社などを配し、トホカミの祓の行事を行ったともされる。

どちらにしろ、頼光四天王の筆頭として武勇の誉れ高い渡辺綱の産土神であったことから、多くの武人に崇敬されたという。

江戸時代、徳川将軍家の命により御神体や御神宝が飯倉神明(現 芝大神宮)に移されることになったが、氏子・崇敬者の熱意により境内に御神体を隠し留めたという。

以降「元神明宮」と称して、藩邸が隣接した有馬氏をはじめめ、広く衆庶の崇敬を集めた。

天祖神社の名称は、明治政府により定められた社号で、現在でも地図などで表記されている。

大正12年(1923年)の関東大震災や昭和20年(1945年)の東京大空襲等の災厄から氏子・崇敬者を守ったとされたことから、厄除けの神としても崇敬された。

旧御社殿の老朽化に伴い全面的な改築を行い、平成6(1994年)年6月に現在の近代的な社殿が完成した。平成17年(2005年)9月には、「御鎮座壱千年」の記念事業が行われた。

相殿には水天宮が祀られている。もとは文政元年(1818年)、有馬家藩邸の邸内社として、筑後久留米の水天宮から分祀された。

明治元年(1868年)に有馬邸が青山に移転するに際して、その御分霊を当社相殿として奉斎した。

ちなみに、青山の有馬邸内社の水天宮は、さらに日本橋蛎殻町に遷座して、現在の日本橋水天宮になっている。

当社の例祭は9月16日。現在は9月第2土曜日に大祭が行われ、翌日曜日に神輿や子供山車、子供御輿の巡行が行われる。

境内社に、いずれも宇迦之御魂神を祀る、平河稲荷神社・豊日稲荷神社・和光稲荷神社・天白稲荷神社・槻根稲荷神社・権太夫稲荷神社・白滝稲荷神社(銀杏稲荷神社)がある。

月3回、金曜日19時から参集殿で「お囃子教室」が開かれ、お囃子の稽古が行われている。幼稚園児からが対象で、見学は自由。

【ご利益】
開運招福、商売繁盛、事業成功、子宝・安産(公式HP
元神明宮 東京都港区三田
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